実車 フェラーリP80/C たった1台、新型ワンオフ・モデルが激走 グッドウッド
公開 : 2019.07.06 08:10 更新 : 2019.07.08 02:00
「フェラーリP80/C」 跳ね馬の新型ワンオフを撮影。グッドウッド・フェスティバルのヒルクライムに出走しました。1台だけのサーキット専用マシンをご覧ください。
1人の特別な顧客のために
フェラーリは、グッドウッド・フェスティバルのヒルクライムに「フェラーリP80/C」を出走させた。488 GT3をベースに、ワンオフで製造されたサーキット専用マシンで、デモランに加えて展示も行われている。
現代的なスポーツプロトタイプを所望する特別なカスタマーの声を受け入れ、ディーノ206 S、330P3/P4といった往年のマシンをオマージュして跳ね馬のスタイリングセンターが描きあげた1台だ。いずれもレーシングマシンとして産声をあげ、その後、ロードゴーイングカーを生み出していったモデル達である。
P80/Cのベースとなるモデルには、公道向けモデルの488 GTBではなく、レーシングカーの488 GT3が選ばれた。その理由は50mm長いホイールベースが「創造のための自由」を残してくれたからと説明されている。
公道走行を想定しないことでヘッドライトを最小化。反対にリアセクションは、すり鉢状のウインドスクリーンと、エンジンカバーの上にまたがるアルミ製のルーバーなど力強い造形になっている。
スペックは明らかにされていないが、いかなるレースレギュレーションの規制も受けることなく488 GT3の3.9ℓ V8ターボを搭載している可能性が高い。もちろん価格は未発表だ。