フォードGTマーク2(1.3億円) 45台限定 サーキット専用で大幅進化 グッドウッド
公開 : 2019.07.06 19:40
ダウンフォース 標準モデルの4倍以上
45台のみが製造され、価格は120万ドル(約1.3億円)。フォードは昨年、標準モデルのGTの生産台数を、顧客の要望に応えて、1000台から1350台に増やすと発表した。そのうち100台が英国に割り当てられていた。
GTマークIIの3.5ℓ V6エコブースト・エンジンは、最高出力が公道仕様の656psから710psに向上されている。ル・マンのGTEプロ・クラスに出走していたレース仕様車はレギュレーションによって500psに制限される。
パワートレイン以外で、標準モデルとの最も顕著な違いは、改良されたエアロダイナミクスとシャシーだ。
リアのダウンフォースは、新しいスポイラーとディフューザーを装着することで、公道仕様から大幅に向上。これとバランスを取るため、フロントには明らかに低いスプリッターとダイブプレーンが追加された。
全体で標準モデルの400%以上に相当するダウンフォースを発生するという。
そのボディの下では、標準のGTに装備されている油圧式車高調整サスペンション・システムを取り去り、車両重量を150kg以上も削減。代わりにマルチマティック社が「DSSV(ダイナミック・サスペンション・スプール・バルブ)」ダンパーを前後に装着した。
低く固定された車高との組み合わせにより、ハンドリングは向上し、最大の空力性能を発揮する。