画像で振り返る エンジン始動方法の歴史 後編

公開 : 2019.07.07 16:50

ルノーのキーカード(2001年)

ルノーは2001年の2代目ラグナの発売により、プッシュボタン式イグニションを初採用するメーカーとなった。クレジットカードほどの大きさのカードキーが用意され、それをセンターコンソール下部のスロットに差し込むというものだ。このカードが認識されれば、ダッシュボード上のボタンでエンジンを始動することができる。あくまでも理論上は。

しかし初期のモデルでは電気系統のトラブルに悩まされ、しかもこのシステムは代えの効かないものであった。ルノーは徐々にこの問題を改善し、エスケープなど後のモデルにも搭載した。

他のメーカーもこれに追随し、ワイヤレス技術によりポケットから鍵を出すことなく動作するものも現れた。単にボタンを押すだけで始動できるという点で、2000年代初期のクルマは1910年代と似通っているとも言える。2008年時点では、米国の新車におけるこのシステムの搭載率はわずか11%であったが、2018年には62%にまで上昇した。s

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