ジーリー 驚くべき成長物語 世界トップ10は目前 ロータスの今後も

公開 : 2019.08.03 18:50

電動化はチャンス これからも学び続ける

アンは、当然のごとく電動化が技術的なチャレンジである一方、新たな機会でもあると考えている。ジオメトリーのブランドも、最終的には世界中で展開されることになると話しており、「グローバルな製品を展開する、グローバルなブランドにしたいと考えています。個人所有だけでなく、モビリティーサービス企業向けのモデルでもあります」と言う。

さらに、テスラからは刺激を受けると同時に、彼らは目標でもあるという。「ジオメトリーをより魅力的で高級なブランドにするための大きなヒントがあると考えています。こうしたモデルはテスラのエントリークラスと競合することになるでしょう」

多くの主要な自動車メーカー同様、ジーリーホールディングでもCMAをベースにしたPMAと呼ばれるピュアEV向けプラットフォームの開発を進めており、ジオメトリーとLynk & Co、ボルボ、もしかしたらロータスでも採用されることになるかも知れないと言う。

バッテリーセル開発の一部は社内で行われているとアンは話しているが、一方で、商用モデル向けのバッテリーは、すでに世界をリードしている中国企業から調達することになるだろう。


「ジオメトリーのモデルが搭載するバッテリーはCATL製となります」と、彼は言う。「彼らとはすでにジョイントベンチャーを立ち上げており、将来的には、われわれが必要とするセルの大部分は、こうした他社とのパートンーシップからもたらされることになるでしょう」

アンは、ジーリーの長期的な数値目標について、丁重にその開示を拒否している。内部情報筋によれば、幹部たちはトヨタを目標にしているが、ヒュンダイ-キアの急速な成長にも刺激を受けていると言う。

例えアンがその謙虚な姿勢を崩さないとしても、比較的早い時期にジーリーが世界トップ10入りしなければ、その方が驚きだろう。

「世界的に見れば、依然としてジーリーは小さな存在です」と、彼は言う。「世界の自動車メーカーを見渡してみれば、それぞれに学ぶべきところがあります。他社を参考に、これからもそれぞれのもっとも優れた部分に学んでいくつもりです」

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事