番外編1：Lynk & Co　モータースポーツに参戦

ライバルとの違いを見せつけるため、モータースポーツに参戦するというのは、自動車そのものと同じくらい昔からあるやり方だが、ジーリーがLynk & Coで見せた、実際のモデルを発売する前に、レースに参加するという方法は、あまり聞いたことがないものだった。

FIA主催のWTCR（World Touring Car Cup：世界ツーリングカーカップ）に4台体制で参戦することで、すでに中国では販売が開始されているLynk & Coの03 TCRサルーンだが、欧州での正式販売を待つことなく、この地のモータースポーツファンにはお馴染みのモデルになることに成功している。

2017年まで行われていたWTCC（World Touring Car Championship：世界ツーリングカー選手権）に、ボルボのポールスターS60で参戦していたスウェーデンのシアン・レーシングでは、シーズン前半は欧州でのレースを戦い、その後、中国、日本、マカオ、そしてマレーシアのアジア各国へと転戦する予定だ。

これまでのところ、計画は非常に上手く進んでいるようだが、それも、シアン・レーシングのこれまでの実績と、ステアリングを握るドライバー陣を考えれば、驚くには値しないだろう。

彼らドライバーの通算成績を合計すれば、8度のWTCCタイトルを獲得しているのであり、3つのレースを戦う週末を5度過ごした時点で、スウェーデンのテッド・ビョークが3勝をあげてWTCRポイントで3位につけている。

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