理屈抜きで選びたくなる 初試乗 メルセデス・ベンツG400d 330psの3.0ℓ直6ディーゼル

公開 : 2019.07.12 10:10  更新 : 2019.07.17 21:16

太いトルクで3500rpm以上回す必要がない

エンジンは低回転域からトルクフル。アクセルを踏み込むと同時にクルマはスルスルと加速し、中回転域での柔軟性も極めて良好。直列6気筒ディーゼルは65km/h程度のスピードでも、6速で楽々とクルマを引っ張る。高速道路での合流でも、まるでマッスルカーのように、感心するほどリニアにスピードを短時間で乗せてくいく。

試乗して実感したが、3500rpm以上の回転数までエンジンを回す必要性は殆どなかった。ローエンドからパワーデリバリーがリニアで、そこから少し回転数を上げるだけで、こと足りてしまうのだ。

9速ATは、オートマティックモードのままで走るのがベスト。トルクコンバーターが可能な限り低い回転数を保ちつつ、テンポよくシフトアップしてくれ、都市部でも郊外のスピードが高めの道でも、流麗にクルマを走らせてくれる。

ステアリングホイールに取り付けられたシフトパドルを操作することで、クルマとの相互関係性を高めてはくれる。しかし、G400dの持つポテンシャルを最大限に引き出すには、AT自身のタイミングに任せた方が良さそうだ。

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