新型レンジローバー・イヴォークに試乗 人気モデル、着実に前進 限定グレード狙いめ

公開 : 2019.07.10 18:40  更新 : 2019.07.11 17:15

300psのガソリン仕様に試乗

先代モデルの人気を背景に、新型イヴォークは実に幅広いモデルラインナップで日本に導入されることになった。

搭載エンジンは、いずれも最新世代の2ℓの直列4気筒「インジニウム」で、ディーゼルとガソリンの2タイプを用意。

ディーゼルはD180(数字は最高出力を表している)のみで特別仕様車のファーストエディションを含めると6グレード。

一方ガソリンは、P200、P250、P300の3タイプが設定されており、この中でP300はマイルドハイブリッドのMHEVとなる。

また将来的にはPHEVの導入も検討されているとのことだ。ガソリンモデルは同様にファーストエディションを加えて11モデル。

価格レンジはP200の461万円からファーストエディションD180の821万円までかなり幅広い設定となっている。

今回試乗したモデルはP300 MHEVで、これは300psの最高出力と40.8kg-mの最大トルクを発揮する、2ℓ直列4気筒DOHCターボエンジンに、48Vのベルト・インテグレーテッド・スターター・ジェネレーターを組み合わせた、マイルドハイブリッド仕様。

全長×全幅×全高で4380×1905×1650mmというボディサイズは、SUVとしてはさほど負担にはならない。車重は2tに迫るがスタート時の動きは驚くほどに軽い。

これはもちろんMHEVを採用したことによる効果のひとつで、走行モードによっては、ガソリンとバッテリーからの電力のどちらを使用しているかの表示を確認することもできるし、また下り坂などをうまく活用すれば、徐々にEV走行が可能な距離数が増えていくから、不思議とエコ志向が強くなっていくのがわかる。

今回は残念ながらオフロードを走行することはできなかったが、オンロードでも十分に感じることができたボディの剛性感は、新型イヴォークの大きな特長といえるだろう。

ハンドリングの正確さやレンジローバーの名に恥じない素晴らしい乗り心地等々、この新型イヴォークの魅力の多くは、新しいプラットフォーム、そして強固なボディから生まれている。

ちなみにオフロードでの走破性の指標となるデータは、アプローチアングルが22.2°、ブレークオーバーアングルが20.7°、デパーチャーアングルが30.6°、渡河水深は実に600mmもある。

本格的なオフロードファンにも、この新型イヴォークは十分にその走りが楽しめる1台なのだ。

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