ディエップ産のダイヤモンド アルピーヌ・ルノー3台比較試乗 A110/A310/GTA

公開 : 2019.07.21 07:50  更新 : 2021.05.13 12:00

オーナーたちの話

クリスピン・フォースター

飾り戸棚メーカーを経営するフォースターが、まともな個体を探すために5年間も費やした後、A110を購入して2年が経った。「フランスのジュラの路肩に停まっているA110を見て、このアルピーヌに惚れ込みました」とフォースター氏は語る。「A110を何台か見て回りましたが、どれもひどい状態でした。最後に、このクルマをオランダで見つけた時、捜していたクルマだとすぐにわかりました。オーナーが大切にしていたことが一目でわかりました。

ロンドンに住むフォースターは、週に何回かアルピーヌに乗り、また、ピレネーまで遠出したこともあるという:「最も忘れられないドライブは、わたしがクルマを買った後、夜間の集中豪雨の中、クルマを持ち帰った時のことでした」彼は、次のように言い足した「このクルマでレースに参加したことはまだありませんが、次のシーズンにはヒルクライムに持ち込む予定です」

ポール・フレイザー=セイジ

このアルピーヌの権威者は、アルピーヌに40年以上にもわたって関わり、1972年から78年まで数台のA110でレースに出場していた。「1968年に4年落ちのR8を中古で手に入れたため、ゴルディーニ・エンジン搭載のR8でナイトラリーに参加しました」とフレイザー=セイジは振り返る。いろいろなことが雪だるま式に膨れ上がり、わたしは間もなく、スペシャリストとして開業しました」

彼は、これまでにA110を8台、A310を7台、GTAを3台所有した。初代オーナーのためにブルーのV6のメンテナンスを行った後、その2代目のオーナーになった。「88年1月のことですが、自分のA310を衝突させた友人が病院からかけてきた電話に出た後、わたしのクルマをロンドンからシュトゥットガルトまで飛ばしました。朝6時に出発し、10時間後に到着しました。クルマは完璧に走り、200km/hの巡航速度で走り続けました」

アンドリュー・ジョーンズ

元アーチェリー選手のジョーンズは、ラリーシーンでA110を見た日からアルピーヌのファンになった。「わたしがこれまでに所有したことのあるGTAは3台です」と、氏は語る。「今のクルマを買って約7年になります。1台目は、およそ25年前に買いました。その頃、わたしは、自分の社用車であった、購入後12ヵ月のローバーを売却しようと考え、あるガレージに販売の代行を依頼しました。意外に聞こえるかもしれませんが、そこのセールスマンが、青のGTAと引き換えにローバーを下取ってくれたのです。わたしは、当初、そのクルマで1年かそこら楽しもうと思っていましたが、最終的にそのクルマにはまってしまい、手許に置き続けました」

「わたしは、GTAで休日にトラックレースに参加しただけでなく、ヒルクライムにも持ち込みました。最も遠出した時は、ロワール渓谷までツーリングに出かけ、多くのフランス人の注目を集めました。多くの対向車かすれ違う時にヘッドライトを点滅させていきました」

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