グリフィスが待ちきれない 英国TVRの個性的なワンオフ・スポーツカー 10選
公開 : 2019.07.20 07:50 更新 : 2021.02.17 17:44
TVRグリフィス・スピードシックス(1996年)
TVRグリフィス・スピードシックスは1990年代の曲線を多用したスタイリングを打ち出し、TVRをミレニアムへと導く橋渡し的な存在として誕生した。V8エンジンを搭載するモンスター、サーブラウとは一線を画し、自社で新しく開発された直列6気筒エンジンを搭載していた。
1996年のモーターショーに登場したスピードシックスは、グリフィスのシャシーを流用していたが、インテリアは全面的にデザインし直され、エクステリアデザインにも手が加えられていた。カバーで覆われたヘッドライトにはウインカーが内蔵されており、テールランプもデザインが変わり、高い位置に移されていた。
オールアルミ製のツインカム直列6気筒エンジンは3.2ℓ版では334psを発生。4.0ℓ版では385psを叩き出した。しかし翌年のアールズコートに姿を表したタスカン・スピードシックスはさらにスタイリングが改められ、シャシーも新しくなっていた。エンジンはタスカンと同じ365psの4.0ℓユニットが搭載されていた。
マニアな小ネタ
1994年のグリフィスにはAJPと呼ばれるV8エンジンが搭載されていた。この名称は、モジュラーエンジンの設計開発に関わった人物の名前の頭文字から来ている。アル・メリング、ジョン・レーベンスクロフト、ピーター、ウィーラーの3名だ。