フェラーリF1期待の新星 シャルル・ルクレール 才能に疑いなし 勝利は今夜?
公開 : 2019.07.14 20:50
バーレーンでの輝き 素直さも魅力
ルクレールが最初に輝きを放ったのが、フェラーリ向けのサーキットであるバーレーンGPでのことであり、ここで彼は素晴らしい走りを披露している。
ポールポジションを獲得すると、スタートでミスしたものの、その後、バルテリ・ボッタスとベッテルの2台をパスして、終盤までレースをリードしていたが、PUトラブルによってスローダウンを余儀なくされたことで、メルセデスの2台がワンツーフィニッシュを飾っている。
表彰台とファステストラップも、彼にとっては決して納得できる結果ではない。それでも、マシンから降りたルクレールのもとへと真っ直ぐにやってきたハミルトンは、彼の手を握り、肩を抱きながら、「彼の時代がやって来るだろう」と話している。
ルクレールには、大きな失望だったが、芝居じみた様子を見せることのない彼には、多くの称賛が贈られている。
「今日はわれわれの日ではありませんでした」と、彼は肩をすくめる。「もう少しで夢がかなうところだったので残念です。その日が来ることを願っています。チームは素晴らしい仕事をしてくれました。もっと強くなって戻ってきます」
今シーズンは強力なダウンフォースを誇るメルセデスが、どのサーキットでもレースを支配しており、驚くほどの直線でのスピードを誇るフェラーリも、そのアドバンテージを活かすことが出来なければ、苦戦を強いられる結果となっている。
4戦目の舞台となったバクーは、次なる勝利のチャンスであり、ここでもポールポジションを狙える走りを見せていたものの、予選での戦略ミスがそのままアクシデントへと繋がり、またもや絶好の機会を逃している。
「愚かでした」と、両手を上げながら彼は言う。ミスと自分の弱さを率直に認めるのも、彼の素晴らしい特徴のようだ。