V型12気筒エンジン、なぜ魅力的なのか 近づく惜別のとき 理由を探る

公開 : 2019.07.20 18:50  更新 : 2019.07.20 19:11

番外編2:ユーズドV12モデル5選

2011年 BMW 760LI 2万500ポンド(277万円)

この走行距離12万4000kmの個体は、すべてのメンテナンス履歴が残る完ぺきな車両として紹介されているが、545psを誇る6.0ℓツインターボV12エンジンにはひとことも言及がない。

新車時点では10万ポンド以上したことを考えれば、非常にお買い得だと言えるだろう。

1992年 フェラーリ456 GT 4万2000ポンド(578万円)

いまもっとも安価にV12フェラーリのオーナーになれるだけでなく、そのなかでも最高の1台だと言える。

だが、車歴が重要であり、ガッカリさせられるオートマティックギアボックスを選んではいけない。マニュアルのほうがより高価なプライスタグを掲げているが、それだけの満足を与えてくれる。

左ハンドル仕様のほうが安く、探し出す価値はあるだろう。

1985年 ジャガーXJ -S HE 1万3000ポンド(176万円)

格安でV12エンジンを積んだジャガーを手に入れることもできるが、よく考えてみた方が良いだろう。

それなりの金額を支払って、まともな車両を手に入れたほうが、つねに良い買い物であり、結局は安くつくものだ。

1981年以降のHEモデルにはファイアーボールヘッドが与えられ、最高のパワーを発揮している。

2000年 アストン マーティンDB7ヴァンテージ 3万ポンド(406万円)

3万ポンドを支払えば、V12を積むコンディション良好なDB7を手に入れることが出来るが、走行距離の延びたDB9があまり変わらない金額で存在していることも、頭にいれておいた方が良いだろう。

変速の遅いオートマティックギアボックスと、ボディ剛性に難のあるコンバーチブルは避けるべきだが、マニュアルのクーペであれば速く、美しく、そして運転が楽しい。

2005年 ロールス・ロイスファントム 6万4000ポンド(865万円)

この金額のファントムであれば、走行距離16万km以上だと思うだろうが、履歴さえしっかりしていれば、距離など心配する必要はない。

メンテナンスコストは嵩むが、いまも史上もっとも豪華で最高のドライビング性能を楽しませてくれる1台であることに変わりはない。

おすすめ記事

 

人気記事