A35　乗ってみるとどうなのか？

忘れてはならないのが、これがAMGの中で最も安価であり3万5500ポンド（477万円）から購入可能だということだ。これはゴルフRより少し高く、アウディS3と同等である。しかし前型のA45やアウディRS3よりも大幅に安価だ。

ここマヨルカ島の道路は驚くほどスムーズだ。英国にもこんな道路が欲しいものだ。われわれの道路は悲惨だろう。稀に遭遇する若干荒れたセクションではその乗り心地はA45より大きく改善している。

アダプティブダンパーは700ポンド（9万4000円）のオプションで、この個体にも装着されている。コンフォートモードを選択すれば、流れるような落ち着いた乗り心地だ。フォルクスワーゲン・ゴルフRには及ばないが、以前のA45よりは明らかに良い。

複数のドライブモードが用意され、新しい「スリッパリー」モードは今日試す機会はないだろう。これは大雨や雪や氷結路などで使うモードだ。「インディビジュアル」モードでは好みの設定を組み合わせられる。

他にはコンフォートやスポーツ、スポーツ・プラスがある。こんな曲がりくねった道ではスポーツ・プラスを選択している。

ステアリングのボタンを使えばスポーツ・プラスのままダンパーの減衰力を変更できる。バンピーな路面ではコンフォートに、中くらいの路面ではスポーツに、綺麗な路面ではスポーツ・プラスにすれば良い。

これにより最もシャープなハンドリングやレスポンス、そして最高のボディコントロールが得られる。このモードでは素晴らしいと言わざるを得ない。

コントロール性は高く、正確性やアジリティに加え非常に豊かなグリップが得られる。今朝少し路面が滑りやすいところでも、このピレリPゼロがしっかりと食いついてコーナーを高速で通過できた。

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