「新車選びの新指標」 J.D.パワー×オートックワン新サービス、本当にママに親切か
公開 : 2019.07.17 19:10
初心者や車を知らないママたちには「提案型」の情報も必要では?
チャイルドシートは、カーナビやカップホルダーのような装備品とは違って国土交通省が型式指定を行う自動車部品であり、道路交通法でその使用が定められている。
例えば、チャイルドシートが2つ並べられるだけの後部座席幅があるか? シート形状はどうか? ISO FIX、テザーアンカーはわかりやすい位置にあるか? 助手席エアバッグのキャンセルスイッチはあるか?(日本車にはほぼ存在しないが)といった情報こそ必要なのではないかと思う。
とはいえ、初めてチャイルドシートを使うようなファミリーにとっては、このようなことが子どもを安全に乗せるために必要だということからして、ほとんど知らないだろう。
初心者や子育て世代のユーザーにとって使いやすいクルマ選びの指標を目指すなら、「子どもの安全性を第一に考えるならこんな情報が必要」「カタログのここをチェック」といった「提案型」の情報提供があっても良いと思う。
というわけで、スタートから1カ月少々経過した新車選びの新指標だが、現在の状況や成果を聞いてみたところ……
「成果としては新車見積もりフォームへの遷移率が+80%増、CVR(コンバージョン率:顧客転換率)が+20%増しています」
「また、今後検討している改修としてはチャイルドシートはもちろん、ボディタイプ(ハッチバックなどではなく、ファミリーカーで調べられるなど)なども初心者/女性目線を多く取り入れていく予定です」
「女性目線の検索フロー、やさしい言葉での検索(ボディタイプとかやりたいことから検索とか)などを予定している」(MoTA)とのことだ。
女性目線を本気で考えるなら、女性の「クルマ知らなさ度」をもっと真剣に考えてみてはどうだろうか。