試乗 マツダ3スカイアクティブX モデル中イチオシ 2.0L NA4気筒 17.2km/L

公開 : 2019.07.19 10:10  更新 : 2019.08.13 15:53

高い充足感を得られるコーナリングマナー

むしろ、短く心地よいフィーリングのトランスミッションは、変速自体が楽しめる。アクセルを踏み込んで、シフトアップを上手に決めれば、0-100km/h加速は8.2秒でこなせるから、加速性能も充分以上だといえるだろう。

エンジン以外の部分では、その他のマツダ3と同様。ステアリングは正確で、重み付けも適正。スピードやコーナリングフォースの高まりに合わせて、漸進的に操舵感も増していく。絶対的なスピードで比較すれば、より早さで勝るライバルはいるものの、コーナーを次々とこなしていくマナーからは、高い充足感を味わえる。

コーナーを攻め込んでいってもボディーロールは穏やかで、クイックな身のこなしを支えている。フォード・フォーカスほどフロントタイヤが路面を掴んでいく感覚はないが、グリップの限界ギリギリまで楽しめる走りを叶えている。

ドライバーへの訴求力が高いぶんだけ、乗り心地も引き締まっており、スコダ・スカラよりも優れたボディコントロール性も備わっている。乗り心地が悪いわけではないが、ツギハギの多いような区間では、多少落ち着きがなくなる印象があった。前輪駆動モデルの場合、リアはトーションビーム式のサスペンションとなっていることが理由だろう。

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