試乗 マツダ3スカイアクティブX モデル中イチオシ 2.0L NA4気筒 17.2km/L
公開 : 2019.07.19 10:10 更新 : 2019.08.13 15:53
質感で優れたインテリアも魅力
インフォテインメント・システムに表示されるSPCCI(火花点火制御圧縮着火)の状態以外、基本的に他のグレードとインテリアは同じ。悪い意味ではなく、素材の質感は非常に優れており、プレミアムな雰囲気にあふれている。ソフト加工されたプラスティックのほか、合成皮革で覆われたインテリアパネルなどは、すべてが非常によく組み付けられており、質感の高さを引き立てている。その印象は、ドアノブやスイッチ類などを操作した時のフィードバックにも通じている。
8.8インチのインフォテインメント・システム用モニターはダッシュボードの高い位置に据えられ、ドライバーは視線移動が少なくて済む。コントロールはセンターコンソール部分のBMW iドライブ・コントローラーのようなロータリースイッチで行う。レスポンスやグラフィックの品質だけでなく、シンプルなメニュー構成でも操作性は優れている。ロータリースイッチの周りに並ぶショートカット・ボタンも便利だ。
インスツルメント・パネルも部分的にデジタル化されているが、アウディのバーチャル・コクピットほど任意に設定できるようにはなっていない。情報を補完してくれるヘッドアップ・ディスプレイは標準装備となる。
フロントシートの空間は広く、快適に座ることができるが、リアシートはレッグルームもヘッドルームも、165cmを超える身長の人には狭く感じられるだろう。サイドウインドウも小さくCピラーも太いから、視覚的に狭い空間を広く感じさせることも難しい。ラゲッジスペースは平均より小さい方。しかし、数日分の旅行用スーツケースなら、定員分は積み込むことはできるだろう。