新型 メルセデス・ベンツGLS 400d SUVのSクラス モデルチェンジ BMW X7の好敵手
公開 : 2019.07.24 10:10
サイズや車重の割には軽快に走れる
今回の試乗場所となったのは、広大なアメリカのユタ州。大型ピックアップでも難なく走れる道路が整備されているから、大きなGLSでもそのボディサイズを実感する機会は少ない。ボディにはいくつものカメラやセンサーが搭載され、運転支援システムも充実しており、運転にもすぐに慣れてしまった。だが、英国や日本のように狭い道路環境では、このボディ・ディメンションに手を焼く場面もありそうだ。
後部座席に座るひとの快適性に焦点が当てられてはいるものの、メルセデス・ベンツはドライバーのことも忘れてはいない。X7を超える大きいボディや2490kgの車重を考えれば、GLSは比較的軽快に走る。クルマを支えるのは、この手のクルマにはピッタリのエアサスペンションで、スムーズな乗り心地を確保している。
試乗車には21インチの大径ホイールを装備していたが、メルセデス・ベンツ自慢のEアクティブ・ボディコントロール・システムも搭載していた。路面を常にスキャンし、気づかない内にサスペンションの設定を路面状況に最適化してくれていたのだろう。ただし、英国の場合は22インチのホイールが標準装備で、右ハンドル車にはEアクティブ・ボディコントロール・システムの提供はないとのこと。
Eアクティブ・ボディコントロールなしのGLS580にも試乗したが、鋭い入力や荒れた路面では、流石に乗り心地に影響がなかったとはいえなかった。なお、このGLS580は、4.0ℓのV8マイルドハイブリッド・ガソリンエンジンを搭載するグレードだが、英国には導入予定はないそうだ。