長期テスト アウディTT RS(最終回) 日常で光る魅力
公開 : 2019.07.31 20:25
ゴルフのような扱いやすさと手頃なサイズ感
この度量の大きさは多くの要素が合わさった結果だ。キャビンの出来が多くの部分を占めるとはいえ、予想できないような点もある。
まずはドライビングポジション。スポーツカーは低く脚を前に放り出すものだと思っていると退屈に感じられるが、実際にどこかに粛々と移動する際にはこのポジションが際立つのだ。
同じことは操作系にも言える。MQBプラットフォームの特徴だが、TTはフォルクスワーゲン・ゴルフやアウディA3と同レベルの扱いやすさだ。これに非常に出来の良いシートが加わることで(800ポンド(11万7000円)で電動シートに変更できる)、長時間乗っていても疲れや不満を覚えることは非常にまれだ。
クルマのサイズについても同様だ。真の4シーターというには小さすぎるかもしれないが、コンパクトなサイズ感と、細い道でも難なくパスできる能力は南ロンドンにはうってつけだ。それに素晴らしいのは、ボディは小さくとも広いトランクルームを備えているところだ。 大きなトランクリッドと合わせて、事実上いつでもどこでも使えるモデルに仕上がっている。