ロータス、なぜ超高価格帯モデル投入? エヴァイヤのデザイナー/CEOとQ&A
公開 : 2019.07.22 18:10 更新 : 2021.04.27 11:59
新セグメントへ進出計画 2交代制で1万台
――その10年計画で、どれだけの成長が見込めますか?
「最初から見ていきましょう。昨年、われわれは1700台のクルマを生産しました。しかし、現在ヘセルの工場ではシングルシフトで5000台以上のクルマを生産可能です。2交代制にすれば1万台以上ということです」
「現在の工場を大きく変えずに、ヘセルをさらに成長させることができると考えています。そこで、われわれは新たなセグメントへ進出する野心的な計画を持っています」
――ヘセルを成長させたら何をしようというのですか?
「ヘセルで何か革新的なことをするのも、あるいは別の場所へ移るのも、どちらも可能です。ただ、言っておかなければならないのは、別の場所でクルマを生産することになっても、ロータスのDNAは変わらないだろうということです」
「われわれが作るクルマは、1:利益が出ること、2:真のロータスと呼べること。この2点を満たすものだけです。また、別の場所で同じクルマを作ることもないでしょう」
――「ドライバーのために」というスローガンは、期間限定ではありませんか? われわれは間違いなく、完全自動運転の時代に近づいているのではないでしょうか?
「それが期限切れになるとはまったく思いません。これからの時代に向け、他のもっと大きな自動車会社は、モビリティとクルマを所有することに集中しようとしています。クルマを日用品のようなものにしようとしているのです。しかし、常にロータスは、オーナーが自由な時間に乗って楽しむためのクルマを作り続けていくでしょう。しかし、われわれも未来の素晴らしい技術のいくつかは、確かに利用していくつもりです」
――英国の欧州連合離脱は、ロータスにどれくらい影響があると思いますか?
「過去3年以上にわたり、われわれが政府に送り続けてきたメッセージは変わっていません。合意なき離脱は避けなければならないということです。そして今のところ、上手くいきそうに見えます」
「それでも、もし合意なしに離脱するのであれば、新たな取り決めが結ばれることになると、われわれは信じています。英国は過去何百年にもわたり、国際的な貿易が生活を助けてきた歴史があります。一方でロータスでは、短期的な不測の事態にも備えています。混乱に対処する計画を立てています。しかし、EU離脱がわれわれの中心的戦略を変えることは一切ないでしょう」