新型ラングラー・アンリミテッド・ルビコン(JL)を評価 日本のオフロードで見せた格の違い
公開 : 2019.07.25 07:10 更新 : 2019.07.25 20:13
2.0ターボ「スポーツ」と比較
30°の急登坂では比較用に走った2.0ℓターボの “スポーツ” でも十分にトルキーだったが、さらに余裕の3.6ℓV6+超ローギアレシオのルビコンなら、まさに歩くようなスピードで涼しい顔で登り切ってしまう。
ルビコンでなくても、こういうトルク走行では排気量の大きい自然吸気エンジンに分があるのは事実だ。さらに、下りメインの岩肌コースもヒルディセントコントロールさえ作動させておけば、あとはステアリングで自由自在のラインで楽しくクリアできた。
せっかくの悪路試乗の経験をさせていただいていうのもなんだが、少なくともルビコンに乗っているかぎり、この程度(!)の悪路で事件など起こるべくもない。
メインの悪路以外にも、今回は富士ケ嶺オフロード周辺の数kmのみだが、ルビコンで一般の舗装路を移動することができた。新型ラングラーそのものは舗装路でのマナーも先代よりかなりレベルアップしているが、さすがにマッド&テレインタイヤまで履かせると、乗用車的な意味でのリニアリティには欠けて反応も鈍く、接地感も物足りない。
もっとも、こういう指摘は、いわばSタイヤを履いたポルシェ911GT3を住宅街で走らせて「乗り心地が悪い」といっているのと同じこと(?)だろう……。