シトロエン、30インチ巨大タイヤを市販車へ 「19_19コンセプト」の奇抜さヒント

公開 : 2019.07.24 10:40  更新 : 2021.03.05 21:42

30インチタイヤ、グッドイヤーと共同開発

「19_19は、高い着座位置とグッドイヤーから供給された次世代タイヤを備えています」と、シトロエンのデザイン・ディレクターを務めるピエール・ルクレールは語ってる。

スケートボード型シャシーを使うことでパッケージングの自由度が高まり、シトロエンは巨大なホイールを装着したコンセプトがもたらすメリットの可能性を実験することができた。その1つは、ボディ自体の背を高くしなくても、乗員の位置を高くできるということだ。同時に、大きなグランド・クリアランスも確保できる。

細い車輪は空気抵抗が小さく、前から見るとタイヤが剥き出しになる下の部分がかなり小さい。タイヤのトレッド面の幅は狭いが、大きく伸びた長さがそれを補う。巨大なホイールは、インホイールモーターの搭載も可能になる。加えて、クルマのプロポーションとスタンスが劇的に変わる。

考えられる欠点は、シトロエンの定評ある乗り心地を妥協せざるを得ない可能性があるということだが、そのためにグッドイヤーが開発に参加しているのだ。

「グッドイヤーはこのコンセプトを製作するために多額の資金を投じました」と、ルクレールは語る。「これからの5年間は、単なる進化の時ではありません。それ以上のことをやりたいと考えています。自動車業界はテクノロジーの変化により、過去最大の変化に直面しています」

シトロエンの製品統括を担うザビエル・プジョーは同社の「次世代のクルマはクラスコードに挑むことになるでしょう。SUVが既にそうなっているように」と語っている。

「そのレシピを説明するには、今はまだ時期尚早です」とプジョーは付け加えた。しかし、径が大きくて幅が狭いタイヤの利点について尋ねると、「確かに、われわれは将来に向けて今までとは異なるシルエットを必要としています」と語った。

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