英国版 短命に終わったモデルたち(3) 販売期間2年 いよいよ本番
公開 : 2019.07.28 05:50 更新 : 2021.02.17 17:44
MG XパワーSV(2003年〜2005年)
新たに設立されたMGローバーは進退窮まっており、軽率にも失敗したデ・トマソ・プロジェクトを焼き直して、このカバのような恰好良さを誇るモデルにお金と時間を費やしたうえ、出来上がったこのクルマを、ポルシェ911ほどの価格で売ろうと考えたのだ。
初めてこのクルマのステアリングを握った英国版Autocarのアンドリュー・フランケルは、「思い出すなかで最悪のドライビングポジションを持つ1台であり、ヘッドルームにもギョッとさせられた」とリポートしている。
ローワン・アトキンソンは数少ない購入者のひとりであり、もっと長く販売される予定だったのかも知れないが、その前にMGローバー自体が破綻してしまった。
――何台残ってる?:20台ほどだろう
――いくらで手に入る?:それほどお目に掛かることの出来ないモデルであり、その希少性がこのクルマの価値を保っている。市場に出てきた場合、そのスタートプライスは3万5000ポンド(471万円)だ。