英国版 短命に終わったモデルたち(3) 販売期間2年 いよいよ本番

公開 : 2019.07.28 05:50  更新 : 2021.02.17 17:44

クライスラー・デルタ(2011年〜2013年)


酷い出来栄えの、短命に終わったバッジエンジニアリングの茶番とでも言うべきモデルであり、本来、ランチアを名乗るべきデルタにクライスラーの名を与えるという、フィアット・クライスラー(FCA)が定期的に行う過ちによって、ブランドの価値を棄損するハメになった1台だ。

この落ち着きのあるエレガントなハッチバックは、1978年以前、ラリーのイメージが付く前のデルタの再来とでも言うべきモデルだったが、誰もそんなことは気にしておらず、FCAではランチアのブランドよりも、クライスラーのほうが販売量を見込めると考え、このデルタにクライスラーのバッジを与えている。
いずれにせよ、デルタの価格設定は非常に強気なものであり(同じクラスのBMWのほうが、実勢価格は別として、カタログ上ではより安価なプライスタグを掲げていた)、そのキャリアは短命に終わっている。
――何台残ってる?:830台前後
――いくらで買える?:走行距離9万7000kmの個体を4000ポンド(54万円)から手に入れることができる。

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