狙いは、稀少性の維持

「2019年に5つのモデルを発表する予定です。われわれはフェラーリに異なる顧客層を惹き付けるため、新たなセグメントを作り出そうとしています。これまでとは違う何かを求めるお客様が少数ながらいらっしゃるのです」

「例えば、ポルトフィーノは最高性能のフェラーリとは言えませんが、よりエレガントで快適なモデルです。フェラーリは欲しいけれど、あまりにも高性能なクルマは怖いという方も多いので。われわれはこう言っています。 “様々なフェラリスタに、様々なフェラーリを” 」

ラインナップの幅を拡げることによって、フェラーリは稀少性を維持しながら、成長を続けられるとガリエラは信じている。「それがわれわれの将来に向けた戦略です」と彼は言う。「同じモデルをたくさん売るつもりはありません。各モデルの生産台数は増やすことなく、成長していくのです」

「新たなセグメントを通して成長していけるでしょう。さらにハイエンドモデルによる成長も見込めます。例えばSF90は他のラインナップより25％高い価格が付けられています」

フェラーリは昨年、9251台のクルマを販売した。この数字が、今年はさらに増える見込みだ。2022年にSUVが投入されたら、1万5000台を超えることも予測される。

画像　2019年に発表されたフェラーリ　全80枚