字幕付き動画 ホンダ・シビック・タイプR vs VWゴルフGTI TCR 僅差だが明確な勝敗
公開 : 2019.07.24 20:46
ゴルフGTI TCRの走り、雲行き怪しく
ゴルフGTIとは長時間をともにしているが、わたしはこのクルマが大好きだ。走りたい気分のときは楽しく、多くのみなさんのように毎日の移動に使うには乗り心地も良く、ステアリングも扱いやすい。そのうえレスポンスも良好だ。
それほどホットでないホットハッチとも言えるが、それで良いのだ。フォルクスワーゲンはGTIのそこを変え、TCRにふさわしくしたのである。これはもちろんレースのカテゴリーとしてのTCRツーリングカー・レーシングに由来する。
わたしと同年代のひとならTCRといえば、トータル・コントロール・レーシングというおもちゃだろう。若いひとはグーグルやユーチューブで検索してみよう。スロットカーの一種だがレーンチェンジもできるのだ。
スケーレックストリックは交差点以外1レーンでしたがTCRはレーンチェンジが可能であったが、その仕組みについてはよくわからない。
さてこのゴルフはTCRのバッジに見合うクルマなのだろうか。サスペンションには手が加えられているが、クラブスポーツSのそれとは異なっている。
クラブスポーツSはニュルブルクリンクでのラップタイムを念頭においたクルマである一方、このクルマは公道向けにチューンされている。
しかし今回の舞台はサーキットだ。そこで現在は最も過激なスポーツモードを選択している。インディビジュアルモードにすればスプリングを硬くステアリングを軽くなんてことも可能だ。
ボディロールはやや大きく、スキール音の発生も早めで、アンダーステアも感じる。ボディに寄りかかり跳ね返るような動きもありコーナーでのボディコントロールもやや劣る。
しかしステアリングは良好で、エンジンにも問題はない。この2ℓターボの290psという出力はゴルフには十分だが、クラブスポーツSより低く、シビックにも30psほどの差をつけられている。
直線ではその差を実感し、シビックの方が常に速く感じる。そしてターンインはシビックの方が鋭い。ゴルフでアグレッシブに走るとフロントが逃げがちだ。このようなコースではやや不利だろう。