試乗 アウディRS5スポーツバック WLTPに適合 450ps 優れた長距離クルーザー
公開 : 2019.07.27 09:50
ファミリー向けの高性能アウディ、RS5が英国へも上陸。広い車内空間を叶えつつ、大陸移動も楽にこなせる、卓越した高速性能も併せ持っています。BMW M3やメルセデス-AMG C63との性格の違いが、選択の鍵となりそうです。
もくじ
ー 450psと61.1kg-mの2.9ℓV6ツインターボは不変
ー アウディらしいスマートな雰囲気の車内
ー 驚異的に速いものの運転感覚は物足りない
ー 自宅にいるかのように安楽な高速移動手段
ー アウディRS5スポーツバックのスペック
450psと61.1kg-mの2.9ℓV6ツインターボは不変
このRS5スポーツバックが発表されたのは2018年3月のニューヨーク・モーターショーだったから、既に1年以上が経過している。そして英国でRS5スポーツバックが正規に発売されるのは、今回が初めて。国際的な燃費は環境負荷試験基準、WLTPに適合させたRS5の2ドアクーペと同時のリリースとなり、英国ではアウディ・スポーツ・エディション・グレードのみの提供となる。価格は2ドア、4ドアともに同じ6万8985ポンド(938万円)から。
英国では待ちわびていたひとも多いと思うが、その要望を充分には満たせないかもしれない。英国に今年導入されるRS5は、2ドアクーペと4ドアクーペのスポーツバックともに、250台のみと発表されているのだ。
今年の500台に限っては装備されていないが、来年以降は幅広いモデルに粒子状物質を除去するガソリン・パティキュレートフィルターが搭載される見込み。環境負荷を軽減する装備ながら、もしよりガソリンエンジンの生のフィーリングを味わいたい向きには、今年中に手に入れておいた方が良いかもしれない。
最新のRS5スポーツバックが上陸するということで、技術的なスペックを見てみるものの、目新しさはあまりない。ポルシェと共同開発となる2.9ℓのV6ツインターボエンジンは、クーペと同じ450psと61.1kg-mを発生。ピークパワーが発生するのは5700rpmで、極太のトルクは1900rpmから5000rpmに渡って供給される。もちろん、この圧倒的な力はアウディ自慢のクワトロ・システムを介し、タイヤ4本へと伝えられる。
はやる気持ちを抑えつつ、路上に出てみよう。