史上最高のパトカー10選 ポルシェやフェラーリ ミニにレンジローバーも

公開 : 2019.08.03 05:50  更新 : 2021.03.05 21:42

ウーズレー6/80


最初にご紹介するのは、ピカデリーサーカスにある百貨店のスワン&エドガーや、昔懐かしい公衆電話ボックス、さらには喫茶店のライオンコーナーハウスなどと同じく、戦後ロンドンを象徴する存在と言えるパトロールカーだ。

ロンドン警視庁の6/80は、1950年からルーフアンテナと補助ミラー、そして当然の如く、ウィンクワース製のベルを備えた無線付き警察車両として任務を開始しており、交通取り締まり用車両には、さらにウインドウスクリーン上にふたつの拡声器が取付けられ、フロントとリアには警察車両であることを示す蛍光色のサインが掲げられていた。


増えた電装品に対応すべく、6/80には強化型発電機が搭載されていたが、警視庁所属のメカニックたちは、つねに2.2ℓOHCエンジンが抱えるバルブ不良にも対応する必要があった。

それでも、エンジンの不具合などものともせず、この大型ウーズレーはつねに権威を感じさせ、129km/h以上の最高速もさることながら、フロントグリルに取り付けられた蛍光色のサインは、夜になると光を放っていたのであり、これ以上警察車両であることを示すものなど、他にあるだろうか?

まさにその力を示すかのように、6/80が警察を引退したのは1963年のことであり、それはこのクルマの生産が終了した9年も後のことだった。

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