ジャガー・ランドローバー幹部に訊く Iペイスの評価、次期XJのEV化、新型イヴォークの意味
2019.07.27
XJ いち早くEVになる理由
――次期XJもEVになると公表されていますが、ジャガーでもっとも長い歴史をもち、ある意味で伝統的であることが重視されるフラッグシップ・サルーンが、なぜ早々とEVになるのでしょうか?
「XJはジャガーのトップ・オブ・トップです。XJがEVになるのはフラッグシップ “なのに” ではなく、フラッグシップ “だから” です」
「Iペイスの次のEVはトップ・オブ・ジャガーのXJにすべき……という決断に迷いはありませんでした。なぜなら、先ほど申し上げたジャガーらしさの4要素(美しいデザイン、これ見よがしではないラグジュアリー、一体感のある乗り心地、イノベーション)をすべて高いレベルで内包するのがXJだからです」
「EVが最先端のイノベーションであることはもちろんですが、一体感のある運転感覚や快適な乗り心地、洗練性や静粛性に代表されるラグジュアリー、そして美しいデザイン……といったジャガーのあるべき要素はすべて、EVのドライブトレインであればこそ、より高い次元で融合できるからです」
「また、あえてサルーンのかたちで世界最高のラグジュアリーやイノベーションを実現してきたのが、ジャガーの伝統です。EVとはなにかに妥協したクルマでは決してありません。EVだからこそ、よりジャガーらしいジャガーが実現できるのです」