マイナーチェンジ ジャガーXE HSE Rダイナミック 輝きを磨いた中期モデル
公開 : 2019.07.30 10:40 更新 : 2019.07.30 12:38
ジャガーでベストなステアリングフィール
ボディの内面、パワートレインに関しては大きく変更は受けていない。現在、ジャガーXEに提供されているのは、3種類の2.0ℓターボのインジニウムエンジン。ひとつは180psのディーゼルで、ガソリンは250psと300psのセッティング。組み合わされるのは市場の中でも先進的で高効率なZF製の8速ATとなる。
最高出力300psのグレードには知的な4輪駆動システムが標準で備わる。存在感は控えめで、ハンドリングバランスを優先させるために、基本的には後輪へトルクを伝達。リアのグリップ力が限界を迎えたときに限り、フロントへもトルクが伝えられる。
ジャガー発表のスペックシートによれば、4輪駆動システム全体の重量は85kg。XEの車重も後輪駆動の1565kgから1650kgへの増加に留められている。コンディションを選ばない機敏な身のこなしへの悪影響も最小限に抑えられたといえる。われわれが試乗したのは、300psのエンジンに4輪駆動が組み合わされた、2019年モデルのP300 AWDだ。
0-96km/h加速に要する時間は5.4秒で、最高速度は249km/hに自制されている。以前にも触れたが、着座位置が低く、自然な姿勢が取れるドライビングポジションは、手頃なFタイプといった印象すらある。特に正確で理想的な重み付けがなされたステアリングホイールのフィーリングはジャガーの中でもベスト。フェイスリフト前の後輪駆動、200psのグレードと比較すると、エンジンレスポンスと乗り心地の質感で大きな違いがある。