アストン・マーティン・ヴァンキッシュ・ボランテ、デビュー
公開 : 2013.06.19 20:00 更新 : 2017.06.01 02:16
アストン・マーティンは£200,000(2,980万円)というプライスタグを付けたヴァンキッシュ・ボランテを発表した。このオープントップ・モデルは、その歴史において、もっとも高いボディ剛性を持つモデルだと、アストン・マーティンは主張している。
DBSボランテの代替モデルとなるヴァンキッシュ・ボランテは、クーペ同じ0-100km/h加速4.1秒、トップ・スピード295km/hというパフォーマンスを持つ。
フル・カーボンのボディワークは、ボランテ・モデルとしては初の採用となる。また、DBSボランテと較べて、ルーフの開閉にかかわらず容量が50%アップした279ℓというブート・スペースを持つ。そのルーフは3層構造の軽量ファブリックによって形成され、開閉に要する時間は14秒であるとアナウンスされている。
エンジンはヴァンキッシュ・クーペと同じ6.0ℓのV12で、そのパワーは565bhp/6750rpm、トルクは63.2kg-m/5500rpmだ。駆動方式はRWDで、6速のオートマティック・ギアボックスが組み合わせられる。
アストン・マーティンは、オープン化による重量増は最低限に抑えられたため、パフォーマンスがクーペと同じ値をマークするようになったという。ちなみに、その重量はクーペよりも僅か9kg増の1844kgだ。
ボディのストラクチャーは、第4世代のVHプラットフォームがベース。セミ・ストラクチャーとしてはカーボンファイバーが使われる。その技術は、航空宇宙産業に由来するものだ。
アストン・マーティンは、ヴァンキッシュ・ボランテがDBSボランテに対し14%ほど捻り剛性が上がっているという。
スプリングとダンパーは、クーペと同じドライビング・フィールとハンドリングを与えるために調整されている。重量配分はフロント51、リア49だ。
エクステリアは、2、3の変化のみで、後はクーペと同じだ。フロント・ガラスもクーペと同じ高さを持つが、ファブリック・ルーフに合わせるために、トップが少しせり上がっている。2+2のシート配列もクーペと同様で、インストルメントにルーフの開閉用のスイッチが追加されるのが違い。
シャシーは、ノーマル、スポーツ、トラックの3段階に調整可能なダンパーを持ち、クイック・レシオ・ステアリングと、ブレンボのカーボン・セラミック・ブレーキ、ダイナミック・スタビリティ・コントロール、ポジティブ・トルク・コントロール・エレクトロニック・システムが装備される。
今年後半にデリバリーが行われるが、オーダーは既に受付けられている。価格は、£199,995(2,980万円)からスタートする。