試乗 メルセデス・ベンツBクラス新型 サイズ/パッケージ/日本価格を評価

公開 : 2019.07.29 20:10  更新 : 2019.07.29 20:23

安全&運転支援機能は?

フットワークもこういったパワーフィールに似合いだ。重質や据わりを基準にすれば、同社のFR系がそうであるようにもう少しどっしりした味わいが欲しくなるが、軽やかさを維持したまま揺れ返しの少ない挙動が操る心地よさと信頼感を上手に両立させている。

付け加えるならコンパクトな車体サイズに似合いのカジュアル&スポーティな味わいは、動力性能がそうであるように穏やかに走らせている時もちょっと気合いを入れるような走り方でも性格を大きく変えない。状況が変わったとしても対処をあれこれ考える必要もなく操れる。

運転感覚では馴染みのよさが見所だが、運転支援機能がそれを一層引き立てる。例えば、停車中ブレーキペダルを深踏みすればペダルから足を離してもブレーキ維持するブレーキホールドに移行。渋滞など頻繁な発進停車を繰り返す時に便利な機能だが、再発進時のホールド解除と走り出しの制御が非常に滑らか。同様機能があっても再発進がスムーズでないとキャンセルしたくなるものだが、Bクラスでは最大限活用させてもらった。

ACCは渋滞に嵌ってからのセットで渋滞追従走行させることもできる。ちなみに設定速度に対してコーナー半径が小さめの時は安心速度まで自動的に緩やかに減速する。LKAはかなり車線認識精度が高く、首都高でも大半の状況で使用可能。BSMなどの周辺監視も適時適材。車線逸脱での警報及び修正がちょっと大袈裟な気もするが、路側壁や隣車線車のことを考えれば厳しめでも納得できる。

安全&運転支援機能の充実はBクラスの売り物のひとつだが、単に先進的なだけでなく一般的な使用環境で使いやすい実践的効果を高めているのも特徴なのだ。サイズとキャラと実用性のバランスのよさを様々な状況で感じさせてくれた。

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