フォルクスワーゲンのディーゼル不正に集団訴訟 最大の争点は「補償額」 英

公開 : 2019.07.30 18:10

原告側、被害や損害を主張

12月の予審でスレーター&ゴードンは、英国高等法院はフォルクスワーゲンのソフトウェアに無効化装置が含まれていたというKBA(ドイツの型式認証機関)の調査結果に拘束されると主張する。フォルクスワーゲンは、テストと路上でモードを「切り替える機能」が、「英国や欧州で使用する」ことは合法であると信じていると反論するつもりだ。

もし、スレーター&ゴードンがこの点を主張することに成功すれば、次はその「因果関係」を立証し、無効化装置とそれを搭載するクルマが受けた損害や被害の関連を証明しなければならない。

フォルクスワーゲンは断固として「NOxの問題によって、われわれの英国のお客様はいかなる被害や損害も受けていません。当該車両は安全で道路の使用に適しており、宣伝されている性能に偽りはありません」と主張している。

スレーター&ゴードンでは、これらのクルマが「不正に」売られたものであり、合法的に売ることはできなかったと主張。ディーゼル不正問題が明らかになったことで、フォルクスワーゲンはこれらのクルマをリコールして技術的な改修を施したが、オーナーは燃費やCO2排出量、ドライバビリティに関して損害を被ったとしている。

おすすめ記事

 

人気記事