日本車が多数 1990年代の人気車、英のオークションに 10台の予想落札額
公開 : 2019.07.30 19:10
2000年 ホンダ・インテグラ・タイプR
表面を炙っただけのステーキのように生々しいDC2型ホンダ・インテグラ・タイプRは、剛性が高められたボディ、比較的軽量な車重、標準装備のリミテッドスリップ・ディファレンシャルによって、英国のB級道路をまさに風のように駆け抜けることができるクルマだ。
英国仕様のインテグラは丸型の4灯ヘッドライトを備えていたが、このクルマは日本の後期型と同じ角形ヘッドライトが装備されている。16インチの5穴ホイールは1998年以降、全車に採用された。
エンスージアストたちは、このインテグラのコーナリング性能を絶賛する。しかし、コーナーを脱出する際にそのボディを強力にプッシュするVTECエンジンは、依然としてタイプRの最大の魅力だろう。
伝説的なB18エンジンは、日本仕様では最高出力200psを8000rpmという超高回転で発生するが、英国仕様はこれより10psほど低く抑えられていた。
予想落札価格:8000〜1万ポンド(約107万〜134万円)
1997年 三菱3000GT
1990年当時の最新技術がぎっしり詰め込まれた三菱3000GTまたの名を三菱GTOは、トヨタ・スープラや日産フェアレディZ 300ZXに対する三菱自動車からの返答だ。
ボンネットの下には3.0ℓV6ツインターボ・エンジンが搭載され、英国仕様では最高出力286psを発生。マニュアル・トランスミッションを介して四輪を駆動する。
0-100km/h加速は約6秒と非常に速いクルマで、スイッチで切り替えられるエグゾースト・サウンドや、電動可変スポイラーといった、当時としては先進的な仕掛けもたくさん装備されていた。もっとも、そのために車重は増加し、ハンドリングは鋭いとは言えなかった。
今回のオークションに出品される車両は正規輸入された英国仕様で、これまで2人のオーナーによって3.7万kmしか走っていない。日本製パフォーマンスカーとしては不人気車かもしれないが、8000〜1万ポンドで手に入るならお買い得だ。
予想落札価格:8000〜1万ポンド(約107万〜134万円)