バウハウス開校100年 アウディが育んだデザインの重要性 初代TTレストア車両も展示
2019.07.30
先人が手掛けたモデル その声を聴く
両氏の対談では、当時のディレクターであったワルター・デ・シルヴァからスタジオではなくアウディのデザインミュージアムに机をもっていって絵を描け、そして先人が手掛けたモデルの声を聴きながら一番響いたもの、声を聞かせてくれるものを継承しろといわれ、ミュージアムでインスピレーションを得たというエピソードも披露された。
カーデザインという文脈では語られることの少ないバウハウスだが、「ひとつの学校がひとつの精神を育み、継承し、今のデザイナーが新しく解釈し、翻訳し、何か問題がおきたときは原点に返って、バウハウスをもう一回見つめなおして、新しい次の展開に繋げていくという、ひとつのクライテリア(規範)だと思っている(要約)」と対談の終盤で和田氏が語った言葉が、デザイナーにとってのバウハウスの存在を物語っているのだろう。そして、アウディのデザインも、歴史の継承を経た新たなものへと変化を続けている。
開校100年 きたれ、バウハウス ―造形教育の基礎―
休館日・開館時間は各会場へご確認ください。
新潟市美術館
2019年8月3日(土)〜9月23日(月・祝)
西宮市大谷記念美術館(予定)
2019年10月12日(土)〜12月1日(日)
高松市美術館(予定)
2020年2月8日(土)〜3月22日(日)
静岡県立美術館 (予定)
2020年4月11日(土)〜5月31日(日)
東京ステーションギャラリー
2020年7月17日(金)〜9月6日(日)