VW電動クロスオーバー「ID.CROZZ」、路上テスト中 前後2モーター搭載か

公開 : 2019.07.31 18:55

電気モーター、前後に搭載 合計で306ps

ID.CROZZコンセプトのサイズは、全長4625mm×全幅1891mm×全高1609mm。数値の上ではちょうど5人乗りのティグアンと7人乗りのティグアン・オールスペースの中間だ。ホイールベースは2773mmと、ティグアン・オールスペースより14mmだけ短い(ティグアンより98mmも長い)。

VWの新しい電気自動車用プラットフォーム「MEB」を使うID.CROZZは、前後アクスルに1基ずつ、合計2基の電気モーターを搭載する。床下に積まれた83kWhのリチウムイオン・バッテリーがこれらに電力を供給する。フロントのモーターは最高出力102psと最大トルク14.2kg-mを発生し、前輪を駆動。リアのモーターは204psと31.5kg-mを発生して後輪を駆動。合計最高出力は306ps、最大トルクは45.8kg-mとなる。

後輪駆動のID.3ハッチバックと比べると102psもパワフルだが、これは重量増を補うためだろう。航続距離は500km以上になるというが、正確な数字はまだ発表されていない。パフォーマンスに関する数字も未公表だが、VWによれば市販モデルの最高速度は180km/hに留めるつもりだという。

大型のバッテリーパックはフロア内に低く置かれ、モーターは前後アクスルに統合されるため、ID.CROZZの前後重量配分は48:52になると発表されている。VWでは、その新しいプラットフォームとシャシーが「ハンドリングと快適性を高い次元で両立する」と主張している。さらにID.CROZZは将来的に、運転モードを手動と自動に切り替えることが可能になるように設計されているという。

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