インテリアは標準ボクスターと大差なし

トランスミッションは6速マニュアル。GT3にも搭載されているデュアルマス・フライホイールを挟み、リアタイヤへ機械式LSDを通じてトルクを伝達。ブレーキ制御によるトルクベクタリング機能も備わる。

標準の718ボクスターに搭載されている7速デュアルクラッチATの改良版も準備中ではあるが、登場は来年以降になるだろう。ポルシェは目下、911 GT3の開発に時間を割いているためだ。指摘したい点も残るが、搭載されるエンジンは9A2エボと呼ばれる4.0ℓの自然吸気ユニット。これがかなり特別なエンジンなことは、ケイマンGT4のレポートでもお伝えした。

インテリアに関しては、さほど目新しさはない。直径360mmのステアリングホイールは、標準のボクスターよりも小径。オプションとなる彫りの深いカーボンファイバー製バケットシートは、918スパイダーにも採用されていたものとなる。価格は3788ポンド（51万円）だが、ロールケージがないため、ケイマンGT4で選べるハーネスは付かない。

収納式のカップホルダーに、ドアの内張りには充分な収納スペースも残る。4.6インチモニターによるポルシェ製PCMインフォテインメント・システムも装備するが、不要なら4.5kgの軽量化も可能だ。ケイマンGT4ならスパルタンな雰囲気も悪くないが、スパイダーなら付いていた方が良いかもしれない。フロントシートの後ろには150ℓのラゲッジスペースもあり、週末を過ごすための荷物くらいなら、運ぶことができる。

画像　718スパイダー シルバーとイエロー　全115枚