メルセデスのポルシェ911対抗モデル
公開 : 2013.06.21 19:00 更新 : 2017.06.01 02:16
メルセデス・ベンツは、ポルシェ911のライバルとなるモデルのテストを開始した。それは、現行のSLS AMGに代わるモデルと考えられている。しかし、SLS AMGの代わりと言え、そのサイズはより小さくなり、価格的にもサイズ的にもまさにポルシェ911のライバルとしてのポジションになると考えられている。
クーペとカブリオレの両方のボディ・タイプが予定され、エンジンはフロント、駆動はリア・ホイールで、価格は£8,000(1,205万円)から£12,000(1,807万円)の間に設定される。
このモデルは当初はSLCというネーミングが与えられると考えられていたが、現時点ではSLの接頭詞がつかないと考えられている。
2015年後半に登場が予定されているこのモデルは、メルセデスがより広いスポーツカー・マーケットに受け入れられることを目標としている。C190というコードネームが与えられたモデルは、レトロ・ムードのあったSLSと異なり、若い層にアピールするため、現代的なアピアランスを持つと予想される。
「セニア層が多くこのクルマを購入することになろうと、そのデザインはヤング・ユーザーにアピールするものである、ということが重要だ。」とメルセデスのデザインに関わる関係筋は語っている。
そのスタイルはスウェイプ・バックしたデザインが特徴で、サイズはSLS AMGと同じ様な全幅だが、全長は短くなるという。また、SLS AMGのようなガル・ウィングではなく、通常のフロント・ヒンジのドアを持つとされる。
パワートレーンはまだ確かめられていないが、AMGのツインターボ4.0ℓV8は当然のことながら搭載される。トランスミッションは7速のデュアル・クラッチだ。
AMGのボス、オラ・カレニスは、ツインターボ3.0ℓV6の搭載については否定をしている。「AMGモデルにとって、V8エンジンを搭載することは重要だし、それが顧客の要求するものだ。」
マグナから供給される220kgのライトウエイト・アルミニウム製のセンター・ボディを持ち、総重量は1480kgとされる。エンジンはフロント・ミドシップに搭載され、重量配分が最適化される。
メルセデスでは、同じレイアウトとなるアストン・マーティン・ヴァンテージをベンチマークしているという。
また、このC190とは別に、AMGによる新しい2シーター・スポーツも登場する。これが本来のSLS AMGの後継となるスーパースポーツだ。以前、情報筋はC190がデビューしても数年はSLS AMGは並行して生産されると語っていた。しかし、現時点では、このC190がSLS AMGの代わりとなるのか、あるいは別モデルとして生産されるのかは明確にされていない。