ドイツ4強で、唯一前年比プラスのメルセデス・ベンツ 好調の要因は? 「2019年7月に売れたインポートカー」
公開 : 2019.08.09 17:06 更新 : 2021.04.26 15:02
7月の車名別インポートカー新規登録台数(1月からの累計台数順)
外国メーカー車の7月のブランド別成績では、前年同月比10.4%増の5160台、しかも7月単月で過去最高の新規登録を成し遂げたメルセデス・ベンツが53カ月連続での首位に輝く。続く第2位には、同3.7%減の3544台ながら1ランクアップを果たしたフォルクスワーゲンが位置。前月第2位のBMWは、同8.7%減の3425台で第3位にダウンした。また、第4位には同0.2%増で、7月単月で過去最高の1805台を記録したBMWミニが前月と同様にランクイン。ドイツ4強の一角のアウディは、同5.3%減の1424台と落ち込んで第5位(日本車メーカー込みで第6位)に甘んじた。
1位 メルセデス・ベンツ 5160台 (110.4%)
2位 フォルクスワーゲン 3544台 (96.3%)
3位 BMW 3425台 (91.3%)
4位 BMWミニ 1805台 (100.2%)
5位 トヨタ 1622台 (75.4%)
6位 アウディ 1424台 (94.7%)
7位 ボルボ 1295台 (99.0%:前年はボルボ・トラックを含む)
8位 ジープ 1080台 (127.7%)
9位 ホンダ 1145台 (88.9%)
10位 日産 839台 (90.3%)
11位 プジョー 1024台 (120.3%)
12位 ルノー 584台 (99.0%)
13位 ポルシェ 597台 (152.3%)
14位 フィアット 356台 (72.4%)
15位 スズキ 405台 (131.5%)
16位 ランドローバー 258台 (85.1%)
17位 シトロエン 380台 (115.9%)
18位 三菱 324台 (92.6%)
19位 ジャガー 199台 (164.5%)
20位 アバルト 176台 (108.6%)
トップ5以外の外国メーカー車のブランド別成績では、新型車および特別仕様車を積極的にリリースした中堅ブランドの好調ぶりが光った。ジープが前年同月比27.7%増(1080台)、プジョーが同20.3%増(1024台)、シトロエンが同15.9%増(380台)、ジャガーが同64.5%増(199台)、アバルトが同8.6%増(176台)、DSが同34.1%増(118台)、キャデラックが同51.4%増(53台)という好セールスを達成する。高級スポーツカーブランドも躍進し、ポルシェが同52.3%増(597台)、フェラーリが同1.1%増(96台)、ランボルギーニが同105.0%増(82台)、アストン マーティンが同16.7%増(21台)を記録。さらに、高級車ブランドのベントレーが同92.3%増(50台)、ロールス・ロイスが同66.7%増(15台)の好成績を成し遂げた。
一方、新型車効果が薄れた日本ブランドは苦戦中。プラスを記録したのはスズキ(前年同月比31.5%増の405台)のみで、トヨタ自動車は同24.6%減(1622台)、ホンダは同11.1%減(1145台)、日産自動車は同9.7%減(839台)、三菱自動車は同7.4%減(324台)と数字を落とす。ちなみに、マツダは115台の新規登録台数を記録しているが、これは5月に発売された「マツダ教習車」のベースモデルとなるタイ工場生産のマツダ2=デミオの4ドアセダンが日本に輸入されて達成したものだ。PDIを通過したマツダ2のセダンは、日本において教習車仕様に架装するという手順を踏んでいる。