ランボルギーニCEOに訊く ディアブロ30周年/新モデル/ライバルの脅威
公開 : 2019.08.13 06:20
ランボルギーニ・ディアブロが、来年に30周年を迎えます。ドメニカリCEOは、どうお考えなのでしょうか。好調な業績を続ける猛牛のリーダーにインタビューしてみましょう。
第4のモデルレンジ 2+2のGTに?
AUTOCARのジム・ホルダー記者が、ランボルギーニのステファノ・ドメニカリCEOにインタビューする機会を得た。好調なSUVモデル「ウルス」、期待される新モデル・レンジ、そして往年のスーパーカー「ディアブロ」の30周年について尋ねてみた。
ーー2019年上半期におけるウルスの販売を見れば、ランボルギーニの年間販売台数が8000台に届くことが予想されます。さらに増やそうとお考えですか?
「われわれの価値は、稀少性と結びついています。だから注意が必要です。目指すところは、安定して継続していけるビジネスにすることです。販売台数は好調ですが製品のさらなる価値を生み出し、強化しなければなりません。工場を拡張し、ウルスを発売しました。ディーラーの数も増えています。しかし、先を急ぎすぎてはいけません」
ーーウルスの売れ行きは期待以上ですか?
「購入されたお客様には確かに喜んでいただいております。わたしにとって一番嬉しかったことは、ウルスをお買いになった70%の方が、ランボルギーニにとって初めてのお客様になったということです」
ーー第4のモデルについて検討は進んでいますか?
「短期的な目標は現状を安定させることです。自動車業界には多くの変化が起こりつつあり、特にパワートレインに関しては混乱が起きています。それが落ち着けば、第4のモデルについて検討します。2+2のGTは可能性の1つでしょう」
アストンについて
ーー今後はエンジンにターボチャージャーを採用することもあるでしょうか?
「ないと言えば嘘になるかもしれません。税率が変われば、あるいはこれから参入する地域によっては、小排気量エンジンの設定が求められる時代が来るかもしれません。それをお客様が望んでいなくても、規制によって必要になることはあり得ます。しかし、それを決定しなければならなくなるまで、あと2〜3年の猶予はあるでしょう」
ーー息を吹き返し、存在感が増しているアストン マーティンは脅威ですか?
「他社について話すことはありません。しかし、これだけは言えます。すべてのレベルにおいて、自分の仕事に力一杯取り組んでいれば恐れる必要はなく、ただ敬意を払うのみであると。最も究極的なスーパー・スポーツカーを作ることこそランボルギーニの野心であり、われわれはその象徴的な位置に居続けていると確信しています。それを維持できるように努力を続けます」