2019年上半期決算 自動車メーカー勝ち組/負け組 市場は混乱 要因さまざま 後編
公開 : 2019.08.18 05:50
フォード
最終損益:1億2200万ポンド(156億円)の黒字(-99.9%)
売上高:321億ポンド(4兆1128億円)(-0.2%)
販売台数:136万4000台(+9%)
※それぞれ第2四半期の数値
米国市場向けにエクスプローラーやリンカーン・アビエーターといった主力モデルを投入したものの、欧州と南米市場におけるリストラ費用が嵩んだことで、11億ポンド(1409億円)という営業利益を吹き飛ばしてしまっている。
第2四半期における最終損益は1億2200万ポンドの黒字を確保したものの、9億1000万ポンドを計上した2018年の同じ時期と比べれば、ほんの僅かだと言わざるを得ない。
フォードをよりテクノロジーリッチな企業に変革するという話題の取り組みはまだ道半ばであり、クラウドをベースとしたソフトウェア企業であるPivotal社への投資案件でも、1億4900万ポンド(191億円)の評価損計上を余儀なくされている。
一方、欧州市場では安定の兆しを見せ始めており、販売台数は3%プラスの37万9000台、利益は4400万ポンド(56億円)を計上するなど、四半期としては2年ぶりの業績改善となった。
それでも、欧州における市場シェアは危機的状況にあり、0.2%のマイナスに沈んでいる。