EVの民主化 プジョー208 1.2プロトタイプ 初試乗 ステアリングは改良中

公開 : 2019.08.16 09:50

プジョー205GTiの輝きを取り戻せるか

e−208もインテリアは基本的に同じながら、EVシステムの状態をモニターで確認できる。シフトノブはATと同じ物が付いているが、手前に倒すことで2段階に回生ブレーキの効きを調整することができる。ひとつはコースティングに近いもので、もう一つは減速率が高いものだ。

車重の発表はまだ。e−208の方が内燃エンジンモデルよりも重たいはずだが、まっすぐ走らせている限り違いは感じられなかった。だが、重心が低くなりリアトレッドが広がったことで、コーナリング性能も良好。ハンドリングに流暢さはないものの、加速は力強く、楽しさを感じることができる。ブレーキペダルを踏んだフィードバックに乏しいが、こちらもエンジニアは手を加えるようだ。

プジョー208 1.2ピュアテックGTライン
プジョー208 1.2ピュアテックGTライン

一般公道での試乗まで評価は避けたいが、このクラスの中でも相当に注目度の高いモデルになるだろう。過小評価はしない方が良さそうだ。プロトタイプでテストコースという条件ながら、セアト・イビザの方が恐らくより機敏で、フォード・フィエアスタの方が路面を問わずより滑らかなのではないかと思う。

だが、208がパワートレインを問わず、その個性で共通しているという点は間違いない。優れたコンパクトカーにはなるはずだ。かつての205の輝きをもう一度取り戻そうとしていることはわかる。しかし、まだその開発作業が完了していないということもわかった。

プジョー208 1.2ピュアテック 130GTラインのスペック

価格:2万700ポンド(268万円)
全長:4055mm
全幅:1745mm
全高:1430mm
最高速度:193km/h(予想)
0-100km/h加速:9.0秒(予想)
燃費:−
CO2排出量:−
乾燥重量:1200kg(予想)
パワートレイン:直列3気筒1199ccターボ
使用燃料:ガソリン
最高出力:130ps/6000rpm
最大トルク:23.4kg-m/2000rpm(予想)
ギアボックス:8速オートマティック

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