字幕付き レンジローバー・オートバイオグラフィー vs スズキ・ジムニー オフロード比較試乗
公開 : 2019.08.17 20:00 更新 : 2019.08.17 20:11
両車ともに一度はスタック
今のところ小さなスズキは、大きなレンジローバーに食らいついてきている。これは驚きではないだろうか。では最後に湿った泥まみれのところでスズキがスタックする様を見てやろうではないか。ここはかなりぬかるんでいる。
「スタックするなよスズキ!そんな予定はないからな!」
行けるとは思うが、大丈夫だろうか。ひどいぬかるみだ。いったんここで止まって、ダンの挑戦を見守ろう
ぬかるみを走りたくはない。レンジローバーをスタックさせてしまった。
「マット。スタックしてしまったみたいだ」
「そのまま来た通りにバックできるかい?」
「大丈夫。道を譲るから行ってみてくれ」
「行け行け!止まるなよ!」
「どうした? もう一回行くのか?」
「もう少し粘れば行けそうだ。見込みはあるよ」
幸いにも1回目の挑戦では、わたしと同様スタックした。もういちど試すようだ。
これは筋肉をストレッチするようなものだ。1回目はやや硬いが、2回目は…
なんと彼はクリアした。
「お見事。超えられたね」
「予想以上にぞくぞくしたよ」
オンロードタイヤで脅威の走破性
すごい。このクルマが気に入った。ご覧のみなさんも気に入ったことだろう。素晴らしいクルマだ。新型が登場するが、このキャラクターを引き継ぎ無骨でどこにでも行けるクルマになっているだろう。
「もう一度挑戦するかい?」
「もちろんさ。君が2回で突破したんだから、僕ももう一度やって決着をつけようじゃないか」
「そうだね。フェアな条件だ」
もう少し速く勢いをつけよう。しかしまたスタックだ。
「その小さいクルマは非常に驚異的だよ」
「すごいクルマだろう?」
「もちろんどっちもすごいんだけど、このクルマはさらに上を行ってるよ」
「でもそちらは大きな高級車だし、それほど驚くことではないね」
「これは大きくて高いクルマで、賢い技術を満載している。でも今日のテストではすごく不利な要素があるんだ」
「それはなんだい?」
「僕自身だよ。オフロードはまったく不慣れなんだ」
「でも逆に言えば、ほとんど経験のないひとでもふらっと来てハンドルを握りアクセルを踏むだけで大抵の場所は走破できるんだ。しかも12万ポンド(1525万円)の
借り物のクルマじゃなければ、心配することなくまだまだ行けただろうね」
「オフロード用でない公道用のタイヤだし」
「それも驚きだよね。このタイヤであんなにぬかるんだわだちも走れるんだ。非常に良い成績を収めてくれたよ。この非常にクールなクルマの最後のはなむけとなる良い結果だ。今まで少し過小評価されてきたからね」
「小さいのに良くできたクルマだよ。立派なオフローダーだ」