セアト・イビーサ 1.2TSI
公開 : 2012.04.04 17:09 更新 : 2017.05.29 18:44
■どんなクルマ?
フェイスリフトされたセアト・イビーサが英国では4月より発売される。エクステリアでの変更は、リデザインされたヘッドランプ、小さくなったフロント・グリル、そして台形のロワー・グリルなど。また、マッシブになったボンネットや、インストルメント機器のタイポグラフィも特徴だ。更に、グローブボックスは2倍のサイズとなっている。
われわれはバルセロナの灼熱の路面で3タイプのエンジンをテストした。その中には15,870ポンド(208万円)の148bhpを発揮する1.4リッターのTSIを含んでいるし、16,340ポンド(215万円)の141bhpを発揮する2.0TDI CRも含まれる。最も興味があるのは、103bhpの1.2リッターTSIだ。それは13,465ポンド(149万円)のプライス・タグが付けれれている。
■どんな感じ?
1.2TSIのイビーサは、イビーサの中でも際立ったクルマであることは間違いない。1020kgのボディ・ウエイトにそのパワーは十分で、高速道路でもワインディング・ロードでも愉しい。0-100km/hが9.8秒という値は、3月の地中海のようにあなたを興奮させるものではないが、まずまずの微笑をもたらすには十分だ。17.8kg-mのトルクはタウン・スピードで走るには問題ない力で、2速、3速を使って走ると、楽しくそれでいてノイジーではないドライブが可能だ。
軽くで正確な5速ギアボックスも感じが良いし、ステアリングもグッド・フィーリングだ。軽く適度な重さを持っている。
重さで155kg重い2.0TDIよりも1.2TSIエンジンのほうがシャシー・バランスは上手く保たれている。比較すると、僅かにミッド・コーナーで引っかかりを感じる程度か。
1.2TSIの静かなエンジンやタイヤ・ノイズは印象的だ。ディーゼル・エンジンのために、より強力な防音材が用いられているようだ。
わかりやすいダイヤルや、座りやすいシート、そしてオールラウンドな視界なども良い点だ。
■「買い」か?
もちろん「買い」だ。新しいセアト・イビーサはハンサムなハッチバックで、運転する楽しみと、十分なトランクを持つ。パフォーマンス、ハンドリンク、エコノミーを考えると1.2TSIがベストなバージョンだ。
よりスポーティな1.4モデルも良いが、そのコストは16,000ポンド(210万円)であり、ほとんどルノースポーツ・クリオが買えてしまう価格となってしまうことを忘れてはならない。
(アレックス・カーステン)
セアト・イビーサ 1.2TSI
価格 | 13,465ポンド(177万円) |
最高速度 | 192km/h |
0-100km/h加速 | 9.8秒 |
燃費 | 19.6km/l |
Co2排出量 | 119g/km |
乾燥重量 | 1020kg |
エンジン | 1197cc直4ターボチャージ |
最高出力 | 103bhp/5000rpm |
最大トルク | 17.8kg-m/1550rpm |
ギアボックス | 5速マニュアル |