2019年後半 英国版これから登場予定のニューモデル 一挙ご紹介 9月分 前編
公開 : 2019.08.24 05:50 更新 : 2021.03.05 21:37
今年も半ばを過ぎましたが、英国市場ではニューモデルの登場が続きます。日本でもお馴染みのモデルから、あまり聞いたことのないようなモデルまでご紹介する9月デビュー分前編です。実感するのはいま自動車業界が直面する大きな変化でしょうか。
もくじ
ー2019年は当たり年?
ーアストン マーティンDBX
ーフォード・フォーカスST エステート
ーヒュンダイ・アイオニック フェイスリフト
ーマクラーレン・セナGTR
ー日産ジューク
ーポルシェ718ケイマンGT4
2019年は当たり年?
2019年はすでに新車の当たり年と言って良いだろう。
トヨタ・スープラやヴォクゾール・コルサ、メルセデスAMG A45など、ほんの少し名前をあげるだけでも、すべてのカテゴリーで重要なニューモデルが登場していることをご理解頂けるに違いない。
だが、年末に向けても、英国を含む世界中のメーカーから、時代を変革するようなモデルの登場が予定されている。
その新車の契約書にサインする前に、これから年末にかけて英国デビューが予定されているニューモデルも是非ご検討頂きたい。
今回は今年これから英国市場へと上陸予定のすべてのニューモデルをご紹介しよう。
アストン マーティンDBX
DBXはアストン マーティンにとって多くの「初」となるモデルだ。アストン初のSUVであり、新工場で生産される初めてのモデルでもある。初の女性ドライバーに向けたアストンであり、ハイブリッドテクノロジーを搭載するのも初めてだ。
このクルマにアストンのベストセラーとしての役割が期待されているという事実は、これまでのところ、予定の2倍のペースでほぼ完ぺきに進んでいるアンディ・パーマーCEOのセカンドセンチュリープランにとって、DBXがどれほど重要な存在であるかを示してもいる。
さらに、アストンの財政状況が目標の水準に達していないいま、DBXがもたらす販売押し上げ効果は、その重要性をさらに増しているに違いない。
2015年に公開されたコンセプトモデルから、実際の量産モデルに受け継がれている要素はほとんどないように見えるかも知れないが、その目指すところに変わりはなく、5ドアモデルとしての実用性を損なうことなく、可能な限りアストンらしい流麗さを保とうとしている。
アストンではこのクルマが持つ高いオフロード性能を証明すべく、ウェールズ・ラリーGBの森林に拡がるグラベルコースを疾走するDBXの写真まで公開している。
DBXでは、アストンのFRスポーツカーやグランドツアラーにインスパイアされた新開発のアルミニウムと複合素材製アーキテクチャを採用しているが、これはアストンの独自設計だとされており、メルセデスの手は入っていない様だ。
一方、その電気システムはメルセデス製であり、パワートレインにはアストン製V12とAMG製V8がラインナップされる予定だが、のちにAMG製ハイブリッドの登場も予想されている。
フォード・フォーカスST エステート
フォードが誇る新世代のフォーカスSTは、刺激的で速いホットハッチでありながら、高い実用性をも備えているのだから、ふたたびエステートモデルが登場するのも当然かも知れない。
すでに9月の販売開始が発表されているSTエステートだが、そのライバルとなるのはセアト・レオン・クプラSTやスコダ・オクタヴィアvRSエステートなど、あまり多くない。
280psを発揮する2.3Lガソリンと190psの2.0Lディーゼルエンジンがラインナップされるこのクルマの車重は、スタンダードなフォーカスを50kgほど上回るだろうと予想されているが、一方で600Lものトランクスペースを確保することに成功している。