マツダ3、発表
公開 : 2013.06.27 20:00 更新 : 2017.06.01 02:16
マツダはスカイアクティブ・テクノロジーを搭載したファミリー・ハッチバック、マツダ3 (日本名:アクセラ)を発表した。デザイン・テーマ、魂動を全面的に採用した新しいマツダ3は、フォルクスワーゲン・ゴルフに対抗するモデルとなる。
マツダ6やCX-5と同様に”Soul of Motion”というデザイン言語が用いられたマツダ3は、長期戦略である”Zoom Zoom”のマイルストーンであり、ヨーロッパ市場の1/4を占めるCセグメント・クラスに投入されるモデルでもある。もちろん、マツダもマツダ3を特別なモデルと考えている。
新しいマツダ3は、現行モデルよりも5mm長く、40mm広く、20mm高い、全長4465m、全幅1795mm、全高1450mmとディメンジョンだ。ホイールベースも60mm拡大され2700mmとなった。マツダのデザイナーは、広いスタンスとホイールベースの延長によって、より広く居心地の良いキャビンをもたらすことができたという。また、ブートスペースも340ℓからわずかに増えた350ℓとなっている。
エンジンは3基のガソリン・エンジンと1基のディーゼル・エンジンが用意される。
真新しい1.5ℓは99bhp/6000rpm、15.3kg-m/4000rpmというパワー、トルクを持つ。6速マニュアル・ギアボックスが標準で、0-100km/hが10.8秒、トップスピードは182km/hというパフォーマンスを持つ。マツダはこのエンジンの経済性についてはまだ公表していないが、最も効率が良いエンジンとなろう。
2.0ℓガソリン・エンジンは2つのチューンが用意される。ローパワー・バージョンは118bhp/6000rpm、21.4kg-m/4000rpm。0-100km/h加速が8.9秒、トップスピードは195km/hだ。ハイパワー・パージョンは、トルクは同じだが、パワーは162bhp/6000rpmで、0-100km/h加速が8.2秒、トップスピードが210km/hとなる。
唯一のディーゼルは2.2ℓで、148bhp/4500rpm、38.7kg-m/1800rpmのパワー、トルクを持つ。0-100km/h加速は8.1秒。トップスピードは210km/hだ。
トランスミッションは6速マニュアルが標準だが、ディーゼルとローパワーの2.0ℓガソリンには6速オートマティックを選ぶこともできる。i-stopとネーミングされたアイドリング・ストップは全車に標準。i-Eloopブレーキ・エネルギー再生システムは特定のグレードに装備される。
ちなみに、スカイアクティブGガソリン・エンジンは、マスプロダクションのファミリーカー向けとしては最も高い14:1という高圧縮比を持つ。
マツダはマツダ3のキャビンがクラスでもトップとなる静粛性を持っていると主張する。軽量な防音材が使用され、より固いパワートレーン、ソフトなダンパー、改善されたエグゾースト・システムなどが音の侵入を拒んでるのだという。
一新されたインテリアは、キャビンの中心をコンソールで2分する。ドライバー・フォーカスのコクピットと、快適志向のパッセンジャー・スペースに分かれる。ドライバーにはヘッドアップ・ディスプレーと、低くマウントされたステアリング・ホイール、より広い調整幅を持つシートなどが装備される。また、Aピラーは視界を良くするために、現行モデルよりも100mm後ろにずらされている。
シートはクラス最大のショルダールームを持つだけでなく、より振動を抑制したシートバックが用いられ、キャビン自体のスペースも以前のモデルよりも大きくなる。
新しいインフォテーメント・システムも採用されている。これは7インチのタッチスクリーン・ディスプレイを持つもので、スマートフォンとの連携で、位置情報をベースとしたインフォメーションや、ラジオ・ステーション、ポッドキャスト、アプリなどが利用できるというもの。
ボディウエイトは現行モデルよりも60kg軽い。ボディシェル自体も現行のマツダ3よりも軽く仕上がっている。これは高張力鋼板を多用した結果で、軽くなっているが、そのボディ剛性は30%も増しているという。
サスペンションもより軽い素材が使用され、ジオメトリーとダンパーはハンドリングを重視したセッティングがされている。また、パワーアシスト付きのステアリングやギア・レシオも見直しが行われている。
エンジンが冷却を必要としない時には閉じるアクティブ・エア・シャッターをフロント・グリル内に採用したことにより、ドラッグ係数は0.275という数値を確保している。
この新しいマツダ3は秋から北米市場から順次発売予定だ。