2019年後半 英国版これから登場予定のニューモデル 一挙ご紹介 10月分 後編
公開 : 2019.08.25 05:50
今年も半ばを過ぎましたが、英国市場ではニューモデルの登場が続きます。日本でもお馴染みのモデルから、あまり聞いたことのないようなモデルまでご紹介する10月デビュー分後編です。実感するのはいま自動車業界が直面する大きな変化でしょうか。
もくじ
ーキアe-ニロ
ーランドローバー・ディスカバリー・スポーツ
ーメルセデス・ベンツVクラス
ープジョー3008 PHEV
ープジョー508 PHEV
ーヴォクゾール・ヴィヴァーロ
ーフォルクスワーゲンT-Roc R
キアe-ニロ
もはや欧州ライバルメーカーたちの後追いでは満足できなくなったヒュンダイとキアは、キアe-ニロとその派生モデルとも言えるヒュンダイ・コナEVによって、信頼性が高く手ごろなEVを創り出すメーカーとしていまや業界をリードする存在となっている。
64kWhのバッテリーを積むe-ニロの価格は3万2995ポンド(431万円)というものであり、その435kmとされるWLTP基準での航続可能距離は、ほとんどすべての一般的なEVモデルだけでなく、いくつかのプレミアムモデルをも凌ぐ。
さらに、コナEVよりも大柄なボディを持つこのクルマであれば、真のファミリーカーとして役割を果たすことも可能だ。
ランドローバー・ディスカバリー・スポーツ
ランドローバーで人気の7シーターモデル、ディスカバリー・スポーツにもモデルライフ中盤を迎えフェイスリフトが行われているが、それの中味は想像以上のものであり、ほとんど変化のない外観に惑わされてはいけない。
2019年モデルのイヴォークと同じプラットフォームを採用するなど、その中味は大幅に進化している。
新プラットフォームの採用により、初めてそのモデルラインナップのほとんどで電動パワートレインを搭載することが可能になるとともに、より多彩なシートアレンジと大型のラゲッジスペースを備えたインテリアスペースを確保することにも成功している。
さらに、ヴェラールで初採用されたインテリアとともに、カメラを使って車両前方や急斜面の逆側を確認することのできる、透明なボンネットとも言うべきクリアサイト・グラウンドビューなど、新たなオフロード向けテクノロジーもオプション設定されている。
メルセデス・ベンツVクラス
メルセデスにとっては、決して2019年にデビューするなかでもっとも重要な存在ではないかも知れないが、新型Vクラスはタクシー業界にとっては注目のモデルだ。
商用バンをベースに多くのひとびとを運ぶことのできるこの大型モデルには、今年大掛かりな改良が施されており、数々の最新技術が採用される一方、そのパワートレインはこれまでのキャリオーバーとなる。
プジョー3008 PHEV
見事なタイミングで登場したプジョー3008は、小型SUV市場で日産キャスカイといったモデルにとっての強力なライバルであり続けており、プラグインハイブリッドモデルの登場は、さらにこのクルマの魅力を高めることになるだろう。
3008 PHEVが積むのは、PSAグループのハイブリッド4システムであり、200psを発揮するガソリンエンジンに、それぞれフロントとリアアクスル上に設置された2基の電気モーターを組み合わせることで300psという合計出力を達成している。
ハイブリッド化により四輪を駆動するとともに、6.5秒の0-100km/h加速、48kmのEV航続距離を達成しており、3万5000ポンド(457万円)程度と予想される価格は、現在の3008のトップモデルからは若干の値上がりとなる。