2019年後半 英国版これから登場予定のニューモデル 一挙ご紹介 11月分 後編
公開 : 2019.08.25 11:50 更新 : 2021.03.05 21:36
プジョー208 & e-208
魅力あふれる208 GTiを別にすれば、現行208を平均以上のハッチバックだなどと評価したことはなかったが、それでも、208は市場に受け入れられ、長年にわたって売れ続けているのだから、クラス最高の1台となるべく、より刺激的なルックスとより広く高品質なインテリアを備えて登場したニューモデルが、どれほどの人気を博すことになるのか想像してみて欲しい。
さらに、PSAグループのCMPプラットフォームを用いることで、ガソリンとディーゼル、さらにはEVの展開も可能にしており、このクルマのEVモデルでは、小型EVとしては非常に競争力のある340kmという航続可能距離を確保することに成功している。
すでに受注は始まっている。
ポールスター1
ポールスターとしては初の独自モデルとなる1は、長い準備期間を経てもう直ぐ販売が開始されることになる。
おそらくはボルボの慎み深いサルーンやSUV、エステートとの繋がりを強く感じさせることになるだろうが、単なるバッジエンジニアリングなどではなく、600psを発揮するハイブリッドパワートレインを、カーボンファイバーを大量に使用した独自のクーペボディに搭載したモデルだ。
さらに、より小型のサルーンモデルである2が今年のジュネーブモーターショーでデビューする予定であり、クーペスタイルのSUVである3の存在も確認されている。
2と3も純粋なEVであり、テスラの牙城を切り崩すべく登場する予定だが、ポールスターではボルボの革新的なサブスクリプションシステムも展開されることになる。
英国のドライバーにとって、越えるべき大きなハードルはふたつだけだ。
そのひとつが、いまのところは左ハンドル仕様しか用意されないということであり、もうひとつが、ラグジュアリーモデルやスーパーカーに匹敵する13万5000ポンド(1762万円)と予想されるその価格にある。
大いなる期待を胸に登場することになるが、このジーリー傘下のスウェーデン企業が、自らの力でポルシェやベントレーのような、技術力と長く続くブランド力を創り出すことができるのか、まだ予断を許さない。
ヴォクゾール・アストラ
フォード・フォーカスとフォルクスワーゲン・ゴルフに対するヴォクゾールからの刺客にも、モデルライフ中盤を迎えフェイスリフトが行われている。
インテリア、エクステリアともにスタイリング上の変更はわずかに留まっており、過剰な期待は禁物だが、エンジンラインナップは刷新され、新たな装備も与えられている。
最近登場したコルサとは違い、アストラでは2015年に登場したGM製プラットフォームをそのまま使い続けており、まだ数年先となるが、次世代モデルでは、新たなオーナーであるPSA製プラットフォームを採用することになるだろう。