フェラーリ/ポルシェ、落札額に異変 オークション・バブル前の価格に

公開 : 2019.08.25 17:50  更新 : 2020.12.08 18:00

最高落札額 フェラーリ340アメリカ

お値ごろ車が中心となったオークションではあったが、極めつけのモデルもいつもより少数ではあったが用意されていた。ここで最高落札額を記録したのは前述の1951年フェラーリ340アメリカ・クーペ・スペチアーレである。3億8713万円まで値を上げた。

以下、1953年フィアット8Vスーパーソニック・ギア(1億8798万円)、1965年シェルビー427コブラ(1億4697万円)、1955年メルセデス・ベンツ300SLガルウイング・クーペ(1億4405万円)、2017年フォードGT 66ヘリテージ・シリーズ(1億1183万円)というマニアックな車種がトップ5となり、1億円超えはこの5台だけだった。

「3.8億円で落札されたフェラーリ340アメリカ・クーペ・スペチアーレ(1951年)」
「3.8億円で落札されたフェラーリ340アメリカ・クーペ・スペチアーレ(1951年)」

2日間で222台が用意されたオークションだけに、その中には超希少なコンペティション・モデルが並んでいた。極め付けといえるのはピート・ブロックが手掛けた1965年シェルビー/デ・トマソP70 Can-Amレーサーだったが、その価値を理解できるコレクターがいなかったのか流れている。ちなみに予想落札額は2億1300万円~3億1950万円だった。

このほか打倒フェラーリで製作された1965年イソ・グリフォA3コンペティツィオーネも並んだものの、こちらも予想落札額の1億650万円~1億3845万円に達せず流札に終わっている。

このほか1968年のCan-Amシリーズでマーク・ドナフューが駆ったマクラーレンM6Bは美しくレストアされ、地元の人気マシンだけに4740万円で落札された。またクーパーのフォーミュラカーやスポーツ・レーシングが6台も用意され、アメリカのドメスティックなレーシングカーが出品されたことも特筆に値する。

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