BMW新型1シリーズ 118i、M135i日本発売 F40型の価格/サイズ/内装を解説
公開 : 2019.08.29 10:00
新型BMW 1シリーズが日本発売。FFモデルとなった新型は118iのベースモデル、同プレイ、同Mスポーツと、M135i xドライブが導入されます。日本価格は334万円〜(税10%)。
はじめに 新型1シリーズとは
8月29日、BMW日本法人は、1シリーズをフル・モデルチェンジして発売した。納車は11月以降の予定だ。
1シリーズは、BMWのエントリークラスであるCセグメントのハッチバック・モデルだ。初代は2004年、2代目は2011年に発表され、今回のモデルは3代目にあたる。もっとも、1シリーズのルーツはE36型3シリーズをベースにした3シリーズ・コンパクトといえなくはないのだが。
さて、新型1シリーズの最大のトピックは、駆動方式を従来型までのFRからFF(前輪駆動)へと大きく方向転換したこと。「駆け抜ける歓び」のためにCセグメントでもFRに固執してきたBMWだが、VWゴルフやメルセデス・ベンツAクラスなど、多くのライバルはFFを採用しながら走りのパフォーマンスは十分だし、何よりも広い室内空間を確保している。
そこで、すでにFF化されている2シリーズのアクティブツアラー/グランツアラー同様、ミニのプラットフォームをベースにFF化されたというわけだ。
新型1シリーズの外観
エクステリアのデザインでは、大型化し中央部が連結した新世代デザインのキドニーグリルと、くっきりしたデザインの4灯ヘキサゴナルLEDヘッドライトを採用することで、1シリーズらしい、より若々しくスポーティな印象を際立たせている。
もはやキドニーグリルはフロントグリルの一部ではなく、フロントグリル全体がキドニーグリルとなっているのは、最近のBMW車に共通のアイデンティティとなっている。
無駄を省き、くっきりとしたプレスラインを引いたサイドボディは、リアホイールを強調するような力強いシルエットをまといながらも、全体として端正な印象を与えている。リアビューでは、低重心なシルエットにBMWのアイデンティティであるL字型テールライトが新デザインとなって印象的なアクセントを与えている。
ボディサイズは、全長4335mm×全幅1800mm×全高1465mm(118i)と、従来型と比べて全長はほとんど変わらないが全幅が少し広がり、全高も少し高くなった。ホイールベースは2670mmと20mm短くなっている。
新型1シリーズの内装
新型1シリーズは、前輪駆動方式の採用によりリアシートのフットスペースが従来型より約40mm広くなり、乗降性を向上するなど、室内空間の機能性が大幅に改善されている。
メーターパネルは5.1インチのディスプレイ、センターダッシュ上の8.8インチのコントロールディスプレイに加えて、オプションで10.25インチのディスプレイを2つ備えたBMWライブコクピットや、大型化したBMWヘッドアップディスプレイが設定されている。
さらに、Qi対応のスマートフォンなどを置くだけで充電できるワイヤレス充電機能を全車に標準装備している。
前輪駆動方式の採用はラゲッジスペースの拡大ももたらした。標準の状態でも従来型よりも20L増加した380Lのラゲッジスペースは、リアシートを倒せば最大1200Lにまで拡大する。ちなみに、メルセデス・ベンツAクラスのラゲッジスペースは、370〜1210Lとなっているから、ほぼ同容量といえるだろう。