プジョー3008GTハイブリッド4発表 合計最高出力300ps 電気のみで59km走行
公開 : 2019.08.30 22:50
昨年のパリ・モーターショーで約束されたとおり、プジョー3008にプラグインハイブリッド仕様が加わりました。エンジン+前後のモーターによる四輪駆動。電気のみで59kmの距離を走行可能です。
燃料消費は100kmあたり1.3L
プジョーが、3008GTハイブリッド4を発表した。プラグインハイブリッドのSUVとして、市場ではヒュンダイ・コナ・ハイブリッドやトヨタC-HRのライバルとなる。
欧州では今年10月に発売されるこの3008の電動化バージョンは、最高出力200psを発生する1.6L直列4気筒ガソリン「ピュアテック」エンジンに加え、2基の電気モーターがそれぞれ車体の前後に搭載されている。
1つ目のモーターは8速オートマティック・トランスミッションに統合され、最高出力110psを発生してエンジンをアシストしながら前輪を駆動。もう1つのモーターは112psを発揮して後輪を駆動する。プジョーによればシステム合計で最高出力は300psになるという。
13.2kWhのリチウムイオン・バッテリーを搭載し、電気のみで59kmの距離を走行可能。そのため、WLTP基準による燃料消費量は100kmあたり1.3L(約76.9km/L)になるという。CO2排出量は、現在販売されている四輪駆動モデルとしては最も少ない29g/km。プジョーによれば、バッテリーは7.4kWの充電器を使えば1時間45分でフル充電できるという。
同じプラグインハイブリッドのパワートレインは、オペル/ヴォグゾールのグランドランドXハイブリッド4にも搭載されているが、3008GTハイブリッド4の0-100km/h加速は6.5秒と、グランドランドXハイブリッド4より0.5秒ほど速い。
来年には前輪駆動ハイブリッドも追加
ハイブリッド4は3008の「GT」グレードのみに設定されるため、インテリアはアルカンターラのトリムと、本物のオークの木材を使った加飾パネルが標準となる。アダプティブ・クルーズ・コントロールや、車線維持アシストなど、新型508で採用された先進安全機能も搭載される。
来年には180psのガソリン・エンジンと、110psの電気モーター1基のみを搭載した前輪駆動のハイブリッドも発売になる予定だ。
プジョーUKでマネージング・ディレクターを務めるデビッド・ピールは、3008ハイブリッド4が「『あなた好みのプジョーを、あなた好みのパワートレインを』という、われわれの原理に従ったものです」と語っている。
この3008に続き、508ファストバックや508SWにも、ハイブリッド・パワートレインが用意されることになっている。コンパクトカーの新型208には、完全電気自動車バージョンが設定されている。
プジョーのハイブリッド・モデルは、昨年9月のパリ・モーターショーで初めて発表された。そこで同社は、それぞれのモデルに電動化バージョンを用意するという意欲的な目標を掲げたのだ。
プジョー3008GTハイブリッド4の価格はまだ発表されていないものの、兄弟車にあたるヴォグゾール・グランドランドXハイブリッド4の3万5500ポンド(約460万円)からという価格と、同程度になると予想される。