試乗 ホンダNワゴン新型 走り/内装/運転支援機能の評価は? カスタム・ターボも
公開 : 2019.09.03 12:00 更新 : 2019.09.03 12:00
新型Nワゴンは、「買い」か?
最新の軽乗用らしい良質な走行性能と先進的な運転支援機能。これらは軽乗用車相対でもNワゴンの長所となるが、注目すべきは1〜1.3L級のスモール2BOX(Aセグ)車との対比である。
スモールクラスは登録車では最小クラスとなり、タウンユースを主体とした経済志向が特徴。タウンユースと経済志向という点で軽乗用とラップするが、実用性や機能についてはハイト系と志向がかなり異なる。
ハイト系やスーパーハイト系は軽規格の中で最大限に実用機能を高めた設計。走行性能についても同様であり、スモールクラスよりも凝ったあるいは先進的な設計を採用することも珍しくない。
Nワゴンを走らせていて頭に浮かんだのは、スモールカークラスでこれ以上の走りの質感や運転支援機能を備えたクルマは? という疑問。ホンダセンシング標準ということもありシンプル装備のスモールカークラスより高価だが、それでもコスパでは上回るほどだ。
スモールカーに負けない軽
気軽で安価な移動手段として選ぶ、古典的軽乗用ユーザーに対してNワゴンは過剰機能かもしれない。低廉なクルマを求める選択ではない。
だからこそ上級クラスからのダウンサイジングを考えているユーザーには必見。もし、ダウンサイジング先にスモールカークラスまで検討しているなら、さらに踏み込んでNワゴンまで拡大するといい。
高速長距離の機会が少なくなったのでダウンサイジングという選択ならNA仕様車でもいい。高速長距離まで考慮するならターボ車を選べば1.3Lクラスよりも快適なツーリングが可能である。
しかも、大きな荷物も積めるし、見晴らしも開放感も良好なのでドライブの楽しみも拡大する。車格付けの偏見に惑わされない堅実なダウンサイザーにこそ最適なモデルなのだ。
新型ホンダNワゴン スペック
NワゴンLホンダセンシング(FF)
価格:133万9200円(税8%)
エンジン:658cc直列3気筒
最高出力:58ps/7300rpm
最大トルク:6.6kg-m/4800rpm
変速機:CVT
車両重量:850kg
全長×全幅×全高:3395×1475×1675mm
ホイールベース:2520mm
燃費(WLTC):23.2km/L
カスタムLターボ・ホンダセンシング(FF)
価格:166万3200円(税8%)
エンジン:658cc直列3気筒ターボ
最高出力:64ps/6000rpm
最大トルク:10.6kg-m/2600rpm
変速機:CVT
車両重量:870kg
全長×全幅×全高:3395×1475×1705mm
ホイールベース:2520mm
燃費(WLTC):21.2km/L